#595 第27回参議院選挙
九州地方はすでに梅雨明けして真夏のような猛暑が続いていますが、奇妙な現象が起きています。それは何でしょうか?まだ蝉が鳴かないのです。例年ならば、梅雨明けと同時に蝉が一斉に鳴き出して、耳にうるさいほどですが、今年は今日現在セミが鳴きません。まさか蝉が早い梅雨明けを「梅雨の中休み」と思っているのではないでしょうか?例年の梅雨明けは今月の20日前後ですので、その頃に蝉が慌てて鳴き出すのではないかと推測しています。蝉も騙される早い梅雨明けだったのでしょう(笑)。
さて、今月20日は第27回参議院選挙となっていますが、様々な政党から多くの候補者が名乗り出ています。自分の支持する政党や被選挙人を選ぶ人もいますし、縁故関係や何となく雰囲気で選ぶ人もいると思います。また全く興味がなく、選挙に行かない多くの人もいます。立場はそれぞれ何であれ、選挙は私たちに与えられた権利を行使する唯一の権利です。次の日本を創る大切な行為です。積極的に選挙に関わり合いたいと思います。
ところで、様々な立場で今度の参院選挙を捉える人がいますが、面白い観点で参院選を捉えている人がいます。「ロシア政治経済ジャーナル」のブログを配信している北野
幸伯(きたのよしのり)さんです。彼のHPには
「日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝のメルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。まぐまぐ殿堂入り!「ロシア政治経済ジャーナル」は、日本最大のメルマガ配信サービス「まぐまぐ」で、「日本一のメルマガ」(=2015年総合大賞1位)に選ばれています。」
と書かれています。今日は彼のブログから抜粋して今回の参院選に対する彼自身の見方を紹介します。
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『参議院選で投票政党を決める【たった一つ】のポイント』
(ロシア政治経済ジャーナルNo.2724 2025/6/)6
今日は、参議院選で投票政党を決める【たった一つ】のポイントについてです。
明日から7月です。7月20日には参議院選挙があります。これ、大げさではなく、【日本の未来を決める選挙】といえるでしょう。是非選挙に行ってください。
しかし・・・・。
「どの政党に投票したらいいかわからない」という人も多いことでしょう。そこで今回は、私なりの「考え方」をお話しします。
日本国には、いろいろいろいろ問題があります。政治のテーマもいろいろいろいろあります。思いつくまま挙げてみると、
・裏金問題
・米価高騰問題
・選択的夫婦別姓問題
・消費税減税問題
などなど。私たちは支持政党を考えるときに、【大局的視点】【長期的視点】【戦略的視点】を持つべきでしょう。何でしょうか?
日本には、いろいろいろいろ問題がある。ですが、(全部とはいいませんが)ほとんどの問題は、【経済が35年間全然成長していないこと】から生じているのです。たとえば少子化問題。「ママノワ」によると、「出産しない理由」の23.8%は、「お金がかかるから」です。つまり、「お金がたっぷりあれば、子供が欲しい」という人がたくさんいるのです。
たとえば、日本では年間2600件も「道路陥没」が起きていることご存知ですか?理由は、下水道管の老朽化です。日本には、設置から50年過ぎた下水道管が3万kmあるといいます。なぜ新しくしないのかというと、「お金の問題」です。
たとえば、米価高騰が問題になっています。これ、中期的解決策は簡単です。国民には5kg2000円で販売する。米農家からは5kg4000円で買い取る。差額は国が補填する。
東京大学大学院の鈴木宣弘教授によると、農家の経営が成り立つために必要な補助金は、年間3500億円だそうです。これが出せないのも、「お金の問題」です。
日本経済は、35年間成長していない・・・。これ、「ホントの話」です。日本の名目GDP(ドル建て)は2024年、4兆262億ドルでした。10年前の2014年、4兆8970億ドルでした。
20年前の2004年、4兆8931億ドル。30年前の1994年、4兆9980億ドル。
ドル建てベースの2024年度のGDPは、30年前の1994年比で、なんと9718億ドル(136兆円!)も少ないのです。「成長していない」というより、「ゆるやかに衰退している」といえるでしょう。
なぜ?【暗黒の35年 】のうち、29年間は、【自民党政権】でした。ということは、【暗黒の35年】になったのは、【自民党のせい】といっても、誰も否定できないでしょう。では、なぜ、【暗黒の35年】になったのか?これも、はっきりしています。度重なる【増税】と【緊縮財政】のせいでです。そして、石破さんは、【増税クソメガネ】と呼ばれた岸田さんの方針を引き継いで、【大増税】をする方向なのです。
皆さん、選挙に行く前に必ず、「こんなにあるぞ!ステルス増税」をごらんください。冗談ではなく、卒倒しそうになりますから。
<こんなにあるぞ!ステルス増税>
https://www.primecg.co.jp/20240116125010
石破自民党は、【暗黒の35年を作った自民党】と全然変わらない。石破自民党がつづいていけば、暗黒時代は35年から40年、50年、60年と延びていく。1988年、日本の一人当たりGDPは世界2位でしたそれが、2024年には36位まで落ちてしまいました。おわかりでしょうか?
36年間で、日本の一人当たりGDPは34順位を落とした。毎年平均一つずつ順位を落としてきた。このまま自民党政権がつづけば、日本の一人当たりGDPは、40位、50位、60位と下がり続けていくことでしょう。
というわけで、政治や選挙にはいろいろテーマがありますが、一番重要なのは、【経済を35年間成長させることができなかった自民党に退場していただくこと】なのです。
「・・・・・・・・では、自民党ではなく、立憲民主党に・・・・」あわてないでください。立憲民主党の野田代表は、2012年当時、日本国の総理大臣でした。そして野田さんは2012年、消費税率を5%から10%に倍増させる「三党合意」を主導した人物です。つまり、野田さんは、消費税率を倍増することを決定し、【暗黒の30年】を確定させた人なのです。基本【大増税路線】の人なので、立憲民主党に投票するのは、やめた方がいいです。
皆さん、立ち止まって、民主党・鳩山、菅・野田さんの【地獄の民主党時代】を思い出してください。立憲民主党は、民主党と変わりません。その証拠に、民主党の代表で総理だった野田さんが、今立憲民主党の代表でしょう。というわけで、自民党と立憲民主は、「増税派」なので投票しない方がいいです。
では、どこの政党に入れればいいのでしょうか?【減税】と【積極財政】を掲げる政党に投票すればいいでしょう。日本の暗黒時代は、【増税】と【緊縮財政】でつづいてきました。だから日本経済は、これまでと正反対の【減税】と【積極財政】で復活するのです。
【減税政党】といえば、一番わかりやすいのは、【手取りを増やす!】を掲げる国民民主党です。6月22日に実施された東京都議会選挙では、これまで0議席だったのが、9議席を獲得し大勝利でした。
国民民主、「不倫」で有名な山尾しおりさんを一時公認したことで、支持率が下がりました。皆さんの中にも、山尾さん問題で、国民民主支持をやめた方がいるかもしれません。気持ちはわかります。
しかし、少し「大局的」「長期的」「戦略的」に考えてみると、税金を減らして、日本経済を復活させることは、不倫問題より大事でしょう?日本経済復活は、日本の国益であり、私たち日本国民全員が恩恵を受けることができます。かつて「世界一」といわれた日本経済を、35年間も無成長にした自民党政権では、日本経済を復活させることができません。(少なくとも増税派の石破さんでは。)ですから、「減税派」の政党に入れましょう。
この選挙のポイントを二文で言い表すと、
・「自民党に入れて、無成長の暗黒時代をつづけますか?
・減税政党に入れて、暗黒時代を終わらせますか?」
ということだと思います。皆さん、是非選挙に行って、日本国の成長と繁栄を取り戻しましょう!
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北野さんの意見は面白い視点だと思います。ただし上記のブログでは外交や防衛問題が欠けています。あくまでも35年間の暗黒時代を終わらせるという観点から意見が述べられています。与党支持か野党支持かを考える上で包括的な視点から今回の参院選挙を考えなければなりません。「噓つきは政治家の始まり」と言われます。甘言に惑わされて変な政党や候補者に票を入れれば国が滅びます。選挙まで2週間あります。本当にこの国に必要な政党は何かを考える時間が充分あります。ウクライナ戦争や中東紛争など世界情勢も混とんとしています。トカラ列島の地震活動も終息を見せません。様々な情勢を考慮して、将来の日本を導いてくれる政党・候補者を選びたいものです。