#117 夏祭りの祭囃子

 今日は「海の日」で祝日ですが、この祝日は1995年に制定されました。当時オーストラリアに住んでいた私はこの祝日の詳しい経緯を知りませんが、1998年に日本に帰国して「海の日」が制定されたことを知り、いささか驚いたことを思い出します。
 さてここ数日前から朝早く蝉が鳴いて目覚まし時計代わりに使えます。特にすぐ近くで鳴かれると車の騒音のように聞こえます。車はすぐに通り過ぎてくれますが、蝉はその場で数分間鳴きますので、蝉の鳴き声を聞いていると段々耳が遠くなってきます。1週間の命と思えば耳障りな鳴き声にも憐れみを感じますが、しかしうるさいものです。
 ところで昨年のこの時期のブログにも書きましたが、大牟田の夏祭りが今年は7月22日、23日に行われますが、その祭囃子の練習が各地で行われています。毎日夕暮れ時から8時過ぎまで各地域の子供達や大人たちが一生懸命に祭囃子を練習しています。この囃子の音が聞こえ始めると夏が近づいたことを知ります。夏祭りに詳しい生徒に聞いたところでは、夏祭りの中心の出し物である大蛇山の山車が6台(六山と言います。)出て、市内の各地域を練り歩きます。その後歩行者天国に集合し大蛇山のパレードが行われます。他の夏祭りの山車と異なるのは大蛇山の口から火を噴くことです。もちろん花火ですが、それでも勇壮な姿を見せてくれます。最近では白大蛇や金色の大蛇が登場するそうです。また個人で制作した大蛇も参加するそうです。
 昨年の夏祭りの夜に祭りの様子を見に出かけましたが、いつもは閑古鳥が鳴いている通りにものすごい数の人々が集まり、身動きができない状態で通りを歩いたことを思い出します。大牟田が一番元気だった頃の街並みを思い出しました。当時は大牟田の繁華街だった築町や栄町は多くの店が並んで、アーケード街は人々で溢れかえり、賑やかな歓声で街中が満ちていました。
 日本全国に様々な祭りがあり、祭りを通して各地の伝統文化が継承されています。特に夏祭りは京都の祇園祭のような優雅な祭りを始め、勇ましい祭りや博多の祇園山笠のようにタイムを競う祭りもあります。自分の生まれた土地の祭りは自分のアイデンティティと言うべきものです。いつまでも大切に継承してもらいたいものです。

2017年07月17日