#123 広島そして長崎

 今日は長崎に原子爆弾が落とされて72回目の日を迎えました。8月6日の広島と8月9日の長崎は私たち日本人だけでなく世界中の人達にとって決して忘れてはならない日となっています。NHKの国際放送であるNHK Worldではインターネットを通じて記念式典を英語でライブ中継していました。
 毎年8月はテレビで戦争や原爆に関するドキュメンタリー番組が8月15日の終戦日まで放送され、改めて戦争と平和の意味を私たちに考えさせる月となっています。今年7月に核兵器禁止条約が採択されましたが、核保有国は会議にすら参加せず、また条約自体が強制力を持たないので、実質上実行力はありません。しかし常に核戦争を危惧し、愚かな戦争を防ぐためにも常に世界に訴えていかなければなりません。
 世の中には様々な社会や考え方やあり、国家同士の利害が複雑に絡む中で、必ずしも意見が一致するものではありません。しかし平和への願いを絶えず唯一被爆国である日本が訴えていかなければなりません。今日世界を見渡してみますと、第2次大戦後果たして戦争や紛争を経験していない国がいくつあるでしょうか。新聞やテレビで紛争の場面を見ない日は1日もない現状です。政治や思想の違いを超えて世界が平和を迎えるために、私たち一人ひとりができることを考え実行する時が来ています。先人たちが戦って残してくれた平和な日々をいつまでも続けていくために、各人の努力が求められます。私たち日本人にとって毎年8月は先人たちの苦労を思い、平和を祈念する月です。

2017年08月09日