#217 受験生頑張れ

 今日と明日は大学入試センター試験が実施されます。毎年この時期にセンター試験に関するブログを書いていますが、今日は社会、国語、英語の3教科が行われ、明日は数学と理科が実施されます。当塾からは3人の高校3年生が受験しています。2人の塾生はすでに進路が決まっていますが、各自の学校方針でセンター試験を受験します。現在のセンター試験は来年で終了し、2020年からは新しい大学入試制度「大学入学共通テスト」が始まります。この制度については様々な意見が出されており、良い面としては、数学や国語で思考力を試す試験問題が出されます。受験生は暗記に頼るのではなく、様々な知識を用いた思考力が試されます。危惧される点としてまず挙げられるのが英語の試験です。2020年から国公立大学は英語の入試を大学入学共通テスト+民間の英語試験と定めています。つまり英検やTOEICなどの民間の試験を受けて入試成績を総合判断することになります。
 ところが東大など一部の国公立大学では民間の英語試験の成績を入試に考慮しないと宣言しています。換言すれば、国公立大学大学において共通した物差しで受験生を評価することができないということです。また受験生や親御さんの立場とすれば余分に民間試験の受験料を払わなければなりませんし、地域によっては民間の英語試験会場の数が少ないことも挙げられます。つまり平等な受験の機会を受験生に与えることができなくなる可能性があります。文科省はこの点を考慮して大学入試共通テストを実施するつもりでしょうが、様々な懸念が今でも多くあります。
 また私立大学では現在民間の英語テストを評価する大学もあります。例えば福岡大学は英検2級を取得している受験生には英語の入試を受けなくても8割の得点をもらえますので、その分他教科を頑張ることができます。ただ慶応大学のような難関大学は大学独自の入試を受けなけらばならず、受験生は様々な入試に対応することになります。受験生の立場ではどちらが良いか正直悩ましいところです。とにかく2020年の入試を迎える現高1の生徒が一番影響を受けますので、様々な対策を講じる必要があります。とにかく受験生頑張れ!

2019年01月19日