#149 今年を振り返って

 今年もまもなく終わろうとしていますが、今年ほど国内外で多くの事件や事故が多発した年はないのでしょうか。あまりにも多すぎて記憶に残らず、今年の出来事なのかどうか確認しなければならないほどでした。特に今年の最後までテレビのワイドショーを賑わせていたのが大相撲の暴力事件です。この暴力事件の裏に何があるのか分かりませんが、蒙古襲来状況の大相撲界にあって、日本人力士との諍いが少なからずあることでしょう。貴乃花の姿勢がそれを示しています。
 また世間を大いに騒がせたのが政治家や芸能人によるセクハラや不倫問題です。人として見本を示さなければならない立場の人がずいぶん堕落しています。これは教職員のセクハラにも言えることです。また大企業による談合や不正な事業行為など、世の中の様々な分野において多くの「悪徳」という名の膿が吹き出ています。これでは世の中が良くなるわけがありません。まず大人が毅然として自らの姿勢を正し、子どもたちに見本を示さなければこの国は決して救われません。
 もちろん、このことは日本以外の多くの国々にも当てはまります。換言すれば、人としての倫理観や生き様が著しく低下しているのです。利己主義的な「我良し」の考えではいずれ息詰まるでしょうし、個人の不正がいずれ国家間の紛争や戦争へと繋がっていきます。紛争は戦争や国家の上層部が行うのではなく、国民全体の意識がそうさせます。今一人ひとりが自らの生き方を考え直し、より良い人生を歩まなければ、紛争や戦争はいつまでも絶えることがないでしょう。私たちに生き方が問われているのは今です。
 来年も様々な出来事が生じるでしょうが、個人として、国家として生じる出来事に一つ一つ誠実に対応することが求められる一年となりそうです。
 今年もこのブログを読んでくださった皆様にお礼を申し上げます。ただの個人のつぶやき(「ひつじの独り言」)ですので、何卒ご無礼お許しください。なお当塾は本日より1月3日まで休業になります。来年も皆様にとりまして良き一年となりますように、心よりお祈り申し上げます。

2017年12月30日