#546 オリンピックの裏方

 8月に入り酷暑の毎日が続いています。今日は九州全体で最高気温35度を超える地区が続出し、大牟田では38度、久留米では39度を記録したそうです。この暑さは当分続くと予想され、日中は外出を控えるなどの健康管理が必要となります。確かに昼間自転車で移動しますと、前からドライヤーの熱風のような風が全身を包み、肌には熱いというより痛いという感覚が広がります。このような日は熱中症にならないように、室内でエアコンをかけて、読書やオリンピックの試合を観戦したりするのがよいでしょう。
 さて、パリ・オリンピックでは日本選手の活躍がすばらしく、様々な競技でメダルを取る選手が増えています。前回の東京オリンピックから厳しい練習を重ね、パリ代表を勝ち取り、そして本番の試合へと努力した結果です。たとえメダルが取れなくても努力を続けたその真摯な姿勢は高く評価されます。
 ところで、パリオリンピックで活躍しているのは選手だけではありません。日本代表選手を陰ながら支えている多くの裏方の人たちが存在します。まず選手団を支える裏方スタッフの仕事を紹介します。
----------
『五輪ニッポンを支える「素敵な仕事」200個以上に…代表裏方スタッフの献身に「頭が下がります」』
 パリ五輪は現地26日に開幕する。日本選手団の活躍が期待される中、日本オリンピック委員会(JOC)の公式X(旧ツイッター)は、アスリートなどに向けてスーツケースに詰め込む裏方さんたちの作業動画を公開。日本人ファンからは「頭が下がります」「裏で支えてくれてる人にも感謝しないと」といった反響が寄せられている。
 室内の広いスペースに並べられた実に200個以上の黒のスーツケース。それぞれにナンバリングされ、「TEAM JAPAN」のステッカーが貼られている。大人数のスタッフがその中にウェアやアクセサリー、封書などを入れていくと、パッキングされたケースがまとめて運び出され、再び新しいスーツケースにパッキングが行われる。
 その模様をJOC公式Xは「#パリ2024 に向けて#TEAMJAPAN アスリート・スタッフのために詰めこまれる スーツケース 大人数で作業を行う圧巻の光景をカメラが捉えました」とつづって動画を公開した。
 日本人ファンからは「華やかな舞台の裏には必ず、それを成立させるために奮闘している人がいるんです」「スーツケースもお揃いだなぁと思ってたら、全ての選手・スタッフさんの分をパッキングまでなさってたんだ。頭が下がります」「裏で支えてくれてる人にも感謝しないと」「丁寧で素敵な仕事だね」と反響が寄せられている。(https://the-ans.jp/paris-olympic/440103/
----------
 私たちが知らないところで日本選手団の裏方スタッフとして様々な仕事に献身的に働く人がいることを知る必要があります。また日本選手団の食事を担当する裏方の人たちもいます。食事は選手たちにとって体力や体調を維持するには不可欠なものです。パリ五輪では選手村の食事が不評で、多くの選手たちが食事の種類や量が足らないと文句を言っています。そのような状況で日本選手団を支える人たちがいます。
----------
『[パリ五輪]和食で日本勝利リード 本領発揮へいつもの食 全農や味の素が選手に提供』
 26日開幕のパリ五輪で日本代表選手に活躍してもらおうと、スポンサー企業や団体などが国産食材を中心にした和食を提供する。主催国のフランスも参加各国の選手やスタッフのため世界中の500種を超えるメニューを準備しているが、ここぞという時には祖国の“本物の味”が恋しくなるのが人情。各国も食を通じた応援に力を入れる。
 フランスの大会組織委員会は、温室効果ガス排出量を過去の大会から半分に減らす目標を掲げる。野菜を赤ワインで煮込む同国の料理「ベジタリアン・ブルギニョン」などが出る選手村食堂の食材の5割は植物性食品、3割が有機栽培。同国産食材を8割使い、アジアやカリブなど世界の料理を出し、大会期間中の食数は1300万に及ぶ。
 その一方で、選手村の内外で祖国の食事を提供する国も多い。日本もその一つだ。卓球日本代表のスポンサーを務めるJA全農は、要望のあった女子選手のため、東北産米43キロ、国産パックご飯120個、長野産キノコなどが入ったフリーズドライのみそ汁210個などを提供した。選手たちにとって欠かせない祖国の味だ。「ご飯のお供になる塩吹き昆布やのりもある。お米をかき込んで、最高のパフォーマンスを発揮してほしい」。広報担当者の声が弾む。
 日本オリンピック委員会(JOC)スポンサーの味の素は、選手の強化支援事業として、今大会の新競技・ブレイキン(ブレイクダンス)に出場する選手に理想的な栄養バランスを取るための食事指導を行う。
 五輪期間中は、競技開始前の選手に、だし茶漬けや低脂質そぼろ、納豆、梅干しなど和軽食を提供。パラリンピック期間には、選手の体を温める「だし湯」を振る舞う。エネルギー源の補給に加え、選手がリラックスできる場をつくろうという狙いだ。
 日本スポーツ振興センター(JSC)は、選手村から車で10分の場所に和定食が食べられる食堂や柔道の練習場、サウナ、ウエートトレーニングルームなどを備えた4000平方メートルの支援拠点を既存の建物を借りて整備した。スポーツ庁から業務委託を受け、総経費13億円で運営する。
 和定食は選手の疲労回復、体調や体重管理など個別の課題に対応できる献立を考案した。ご飯など主食2品、鶏唐揚げなど肉・魚類を使った主菜2品、野菜やキノコ類を使った副菜2品、豚汁など汁物や果実を添えた定食を提供する他、五輪会場への持ち出し用におにぎりなども作り、選手をサポートする。
https://www.agrinews.co.jp/society/index/248589
----------
 上記のようにオリンピックの選手たちは多くの裏方たちの努力によって支えられています。試合結果がどのようなものであっても国の代表として競技で闘ってくれています。SNSでは選手の結果次第で誹謗中傷を流す輩がいますが、選手本人や選手を支える多くの人たちの努力を知るべきです。オリンピックも後半を迎えます。どのようなドラマが待ち構えているでしょうか。今後も楽しみです。

2024年08月04日