#186 夏休みがやって来ました(1)

 福岡県内の大半の小・中・高校は7月20日に終業式を迎え、夏休みに入りました。今回の西日本豪雨による被災地の学校は避難所として使用されているために早めに夏休みに入っている学校もあります。テレビの報道番組によりますと、被災地の子ども達は夏休みに入っても地元の復興の手伝いをしており、のんびりと過ごしている時間はありません。それどころか、多くの生徒達の教科書や勉強道具が洪水で流されてしまい、勉強どころではないと危惧されます。
 政府は今回の西日本豪雨を被災者の権利や利益を保全する「特定非常災害」に指定する方針を固めました。過去に指定された例は阪神大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震の4件で、地震以外での指定は初めてとなるそうです。今回の豪雨では甚大な被害が広範囲に及び、多くの被災者が避難所暮らしを余儀なくされており、政府は生活再建や復旧を後押しするためにも指定が必要と判断しました。
 今回の豪雨で感じましたのは、豪雨による被害全体が想定されていた以上に凄まじく、今朝のNHKの日曜討論で参加者の方々が口々に解説されたところによりますと、東日本大震災よりも被害額が超えるのではないかと懸念されていました。今回の豪雨がもし東京首都圏で発生すれば被害額が60兆円を超えると推定されるそうです。
 ある意味では、豪雨は大地震よりも幅広い被害をもたらします。地震では建物が損壊しても、建物内にある家具や電気製品は使用できる可能性があります。また自家用車は建物に押しつぶされない限り使用でき、避難所までの交通手段として、また仮シェルターとしても利用できます。しかし豪雨による洪水ではすべてが流されてしまいます。流れずに残った家屋でも泥水や土に覆われ、建て替えしなければなりません。もちろん家財道具や車も使用不可となります。今回の豪雨災害を目の当たりにして洪水は地震よりも大きな被害をもたらすことを改めて認識させられました。被災地では猛暑の中での復旧作業に追われる日が続きます。健康に充分留意して後片付けをして頂きたいと思います。
 ところで今年の暑さは確かに異常です。天気予報の解説では太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり、猛暑の原因となっているそうですが、この暑さは当分続くそうです。実際、エアコンをつけない部屋の温度は日中では34度を超えています。夜になりましても32度前後までしか下がりませんので、夏バテや熱中症を防ぐために一日中エアコンを利用することになりますが、健康維持のために仕方がないことです。私はバッグに小さな温度計を入れています。その温度計では日陰では35度前後示しても、ひなたでは軽く40度を超えてしまいます。天気予報に出てくる各地の温度はあくまでも日陰の気温ですので、街頭では気温が5~6度高いことになります。特にベビーカーに乗っている乳幼児は路面に近いので、保護者の皆さんは充分な注意が必要になります。
 今日は日中の猛暑を避けるために午前中に近くのショッピングセンターまで自転車で買い物に行ってきましたが、自転車に乗っている間は前から風が来ますので、比較的凌ぎやすいのですが、信号などで一旦停止すると汗が全身から噴き出してきます。やはり真夏の時期の体調管理は充分慎重に行う必要があるようです。自分の健康は自分で守りましょう。

2018年07月22日