#162 3.11に思う

 今日は3月11日です。東日本大震災から7年が経ちました。朝からNHKや民放の各テレビ局が震災に関する特集番組を放送しています。月日の経つのは本当に早く、あれから7年経ったとはとても思えないくらいです。以前のブログにも書きましたが、大地震が発生した時は私は授業中で、授業を終えて職員室に戻った時に同僚から地震のことを聞き、テレビ画面に映された津波の状況を目にし、茫然となったことを思い出します。
 あの震災から7年が経ちましたが、その間に多くの自然災害が発生しています。霧島連山の新燃岳の噴火や2年前の熊本地震を始めとする熊本や大分で発生した一連の地震被害、九州北部豪雨など毎年のように大きな自然災害が起こっています。地震、噴火、風雨災害など、いつどこで災害が発生してもおかしくない状況が続いています。最近は気象情報技術の進歩により台風や大雨の予報はかなり進歩しましたが、急に発生する地震や火山噴火については今でも予想しがたい状況です。
 自分の住んでいる場所が自然災害から安全であると言える場所は日本にはどこにもありません。この国は地震と噴火が同居する火山列島であり、私達の祖先は多くの自然災害と共存しながら生活してきたのです。ここ大牟田は地盤の関係で熊本地震でも震度4程度の揺れで済みました。しかし臥龍梅で有名な普光寺の社伝によりますと、「建久3年1192の三池山大地震で堂宇は全て破滅した。」とあります。やはり1千年ほど前に大牟田でも大地震が発生しているのです。
 台風や大雨など予め予想されている被害については充分な対策を取ることができますが、地震など突然発生する災害に対しては常日頃より防災意識を持ち、食料や水の備蓄品などを用意しておく必要があります。また隣近所の方々との日頃のコミュニケーションも必要となります。都市部ではマンションやアパートで多くの人が暮らしており、以前のように隣近所の人が集まり井戸端会議をすることが少なくなりましたが、やはり災害を生き抜くには人々の日頃の繋がりが必要です。
 遠からず東日本大震災よりもはるかに規模の大きな南海・東南海地震が発生します。この大地震が発生した時には九州地方から関東まで広域の大災害が予想されます。「災害は忘れたころにやって来る」を常に心に留め、災害からは自分自身で身を守ることを意識して生活しましょう。東日本大震災で亡くなられた方々に心より哀悼の意を表します。

2018年03月11日