#500 男はつらいよ

 ブログ「ひつじの独り言」がいつの間にか500回を迎えることになりました。このブログを始めたきっかけは、当塾のホームページを作成すると、連絡事項以外は基本的に書きかえる必要はなく、「死んで」しまいますので、ホームページに彩りや変化を加える意味で、このブログを始めました。原則として週1更新していますが、今日までよく続いたことと思います。基本的に一度書いたものを読み返すことはしませんので、過去に何を書いたかよく覚えていませんが、いつかブログを整理して小冊子にできればと思っています。
 さて最低気温が25度を下回る日が出てきましたが、それでも日中は32度前後の夏日が続いています。この最高気温32度というのは昭和時代の最高気温で、私が子供時代だった昭和では真夏の最高気温が32度でした。当時はエアコンがなくても過ごせるような気温で、夜に窓を開けていたら、結構涼しい風が室内に入り込んできたものです。
 今振り返りますと昭和時代には「古き良き時代」のものが沢山残されていました。ドキュメンタリー映画やテレビで昭和時代の風景や人々の生活様式を見ることができますが、昭和の香りを今でも手軽に触れることができるものがあります。映画「男はつらいよ」です。
 「フーテンの寅」こと車寅次郎が、何かの拍子に故郷の柴又に戻ってきては、何かと大騒動を起こす人情喜劇で、毎回旅先で出会った「マドンナ」に惚れつつも失恋するか身を引くかして、成就しない。寅次郎の恋愛模様を日本各地の美しい風景を背景に描く。(ウィキペディアより)
 この「男はつらいよ」は1969年から1995年まで制作されました。渥美清さんの死去により、48作目で終了しました。(再編集に追加する形式で、50作目まであります。)この映画は全国各地でロケを行っており、毎回日本の様々な風景が楽しめます。今では見られないSLが走っている風景や地方の景色、ロケ当時の現地の祭りや地元の人々の何気ない会話など、この映画を見ることで現代では姿を消した風物詩がよみがえってきます。当時の貴重な人物や風景を鮮やかに見ることができます。
 この映画や「寺内貫太郎一家」のようなホームドラマ、「これが青春だ」のような青春番組では当時の家族関係や友人関係を描いています。現代ではすでに消え去った懐かしい人間関係を描いている番組です。現代のTV番組ではサスペンスものを中心に人間の心の暗闇を描く傾向にあります。昭和時代のような牧歌的な番組はどこにもありません。映画やテレビ番組はその時代の人の心を映し出します。10年後、20年後はどのような時代を迎えるでしょうか。

2023年09月10日