#135 運動会の思い出

 今朝遠くから鼓笛の音が聞こえてきましたので、当塾に来る途中で母校の小学校を覗いてみました。あの鼓笛の音は運動会の合図でした。グラウンドに目をやると徒競走が行われていて、大きな声援が聞こえてきます。親が子どもの走る姿を応援している様子は今も昔も変わりません。その様子を垣間見ながら小学校の運動会のことをふと思い出しました。
 当時小学生の私は足が速く、毎年のように紅白ブロックのリレーや学級対抗リレーの選手に選ばれていました。特に小学校6年生の時には紅白リレーのアンカーとして最後を任されていました。私がバトンを受け取って走り始めた時には前方を走る選手と少し距離がありましたが、必死で走り、ゴール直前で追い抜いてゴールテープを切ったことを今でも覚えています。そのゴールの瞬間が小学校の卒業アルバムに載り、その写真を見るたびに懐かしく、小学校時代のことを思い出します。
 私が在籍した当時の学校は木造2階建ての校舎でしたが、今では鉄筋コンクリートの校舎となり、隣地区の小学校と合併して学校名も変わってしましました。変わっていないのはソフトボールで使うバックネットとグラウンドに今でも残っている数本の樹だけです。

 最近では中学校や高校で春に運動会を行う学校が増えてきましたが、運動会はやはり秋がふさわしいと思います。爽やかな秋の風を感じつつ、体をおもいっきり動かし、昼食時に食べたデザートのナシやクリなどの果物の味を今でも思い出します。昔は小学校の運動会と言えば親戚一同集まって応援に行くなど、家族の一大行事でした。少子化により子どもの数が少なりましたが、子どもだけでなく大人も楽しめる日本の文化の一面を運動会は示しているのではないでしょうか。

2017年10月01日