#154 受験シーズン

 去る1月13、14日に大学入試センター試験が行われ、受験生はその結果をもとに国公立大学やセンター利用の私立大学への願書を提出し、今後の私立大学入試や国公立大学2次試験に備えることになります。また今日は大牟田市内のいくつかの高校で専願入試が行われています。
 私が非常勤講師として勤めている明光学園でも本日専願入試が実施されていますので、在校生は自宅学習となっています。最近は推薦入試や専願入試を私立の高校だけでなく、県立の高等学校でも行っています。福岡都市圏ではそれほど影響がありませんが、郡部では生徒数の減少が著しく、いかに生徒を集めるかが緊急の課題となっています。また女子校の不人気もあり、久留米市の久留米信愛女子高校は来年度より男女共学になり、筑後地域では明光学園が唯一の女子校となります。
 そのような厳しい生徒募集の状況では各学校が必死で自校のアピールを行っています。先生方は各地域の塾や予備校を回り、必死に生徒の勧誘を行っています。中には生徒の学業成績や模試等の成績次第で入試を受験する前に合格を確約する学校もあります。また奨学金や授業料免除で優秀な生徒を集める学校もあります。生徒募集は学校の経営にも大きく影響し、各学校とも様々な工夫をして自校の魅力をアピールしています。各学校必死で生徒募集に力を入れており、これに乗り遅れますとクラス数の減少や最終的には廃校等の厳しい状況に見舞われます。
 このことは学校だけでなく、塾や予備校にも大いに言えます。生徒が集まりませんと、経営的に行き詰まり閉校となります。かつて福岡市にありました地元の大手の予備校、九州英数学館や水城学園がそのよい例です。この受験期になりますと、新聞に様々な塾や予備校の広告が入ってきますが、すべて合格者数を自慢するものばかりです。それも有名校の合格者数を強調しています。果たして現実はいかがでしょうか。塾・予備校の系列校が多ければ多いほど、必然的に合格者数は多くなります。合格者数だけでは判断できない授業の質や生徒への指導助言など目に見えない部分は判断されません。入塾を考えている生徒の皆さんはこの点をしっかり考える必要があります。塾や予備校名で判断するのではなく、本当に自分に必要な学校かどうかは無料講座やお試し期間を通じて判断すべきです。
 さて今年も当塾の生徒1名が志望高校に合格しました。私としてもまず一安心です。また1月31日には筑後地区で私立高校の一般入試が実施されます。当塾からも数名受験します。その入試まであと1週間あります。最後まで諦めず、努力した者に栄冠は輝きます。受験生の奮闘を祈ります。

2018年01月23日