#415 大自然の驚異

 昨日のトンガ火山大噴火により今日の深夜に日本の太平洋岸に津波警報・注意報が出されました。火山噴火による津波はきわめて珍しく、そのせいか気象庁は津波が到着した後に警報を出す失態を演じました。気象庁によりますと地震に因る津波は10万通りのシミュレーションを基に警報を出すことができるが、今回の火山による津波は例がないということで、警報発令が遅れたと説明していました。
 この火山の噴火による津波は太平洋沿岸諸国に届き、最大1m数10㎝の高さになった地域があります。不思議なことに噴火に近い地域よりも日本やペルーなど火山から遠い国により高い津波が到着したことです。今日は大学入試共通テストの2日目ですが、津波警報などで試験を延期した大学もあるようです。朝日新聞は今回の噴火を次のように報じています。
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『トンガの海底噴火、噴煙は半径260キロに広がる 「大量の軽石も」』
 南太平洋のトンガ諸島で発生した大規模な海底火山の噴火について、防災科学技術研究所火山研究推進センターの中田節也センター長(火山地質学)は「噴煙が最大2万メートル(20キロ)近く、半径260キロにも広がっており、1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の噴火と似ている。噴火規模を0~8で示す火山爆発指数(VEI)も同じ6程度の可能性がある」と指摘した。
 ピナトゥボ火山の噴火では、噴出物が成層圏に大量に放出され、太陽の光が遮られて世界的に気温が下がった。2年後には記録的な冷夏となり、日本では米が大凶作となってタイ米を緊急輸入する事態になった。
 ただ、ピナトゥボ山は北半球だったのに対し、今回の噴火は南半球で起きた。今後の影響については「現状ではまだ分からない。より詳しい解析が必要で、しばらく状況を注視する必要がある」とした。
 ただ、噴火の規模が極めて大きいため、周辺にまき散らされた軽石の被害が心配されるという。「やはり海底火山が噴火した小笠原諸島の福徳岡ノ場と同じように、大量の軽石による被害が出る可能性がある。噴出量は福徳岡ノ場よりはるかに多く、広範囲に被害が出るだろう」と話した。
(https://www.asahi.com/articles/ASQ1H75PSQ1HULBJ00C.html)
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 上記の記事にあるように、ピナトゥボ火山の噴火により、冷夏となりタイ米を緊急に輸入しましたが、あまりの不味さのために、様々な料理専門家がタイ米の料理の仕方をテレビで説明していたことを思い出しました。
 実際、今回の噴火が世界にどのような影響を与えるか現時点では分かりませんが、食料自給率が極端に低い日本にとって近い将来悪影響が出そうです。また特に九州には様々な活火山が集中しており、その活動にも注目しておく必要があります。大自然の驚異は人智を超えており、自然災害にはなす術もありません。

2022年01月16日