#327 外国人が衝撃を受けた日本人の姿

 10月も下旬に入り、すっかり秋らしくなりました。今朝は大牟田で最低気温が11度となり、朝洗顔する水の冷たさがいつも以上に手のひらに感じます。また稲刈りの終わった田んぼが目立ち、季節の移り変わりの早さを肌で感じることができます。そろそろ冬支度をする頃となりました。
 さて私たち日本人は当たり前すぎて日頃ほとんど意識することがないような事柄でも海外の人から見れば驚きの出来事が多々あります。そのような一例を中国人の目から見た日本文化を紹介する「Searchina」から引用します。
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『時間に厳格、大災害でも泣き叫ばず…「外国人が衝撃を受けた日本人の姿」とは』
 日本人は「民度が高い」と訪日中国人からたびたび称賛されているが、具体的に日本人のどんなところが中国人や世界の人々を感心させているのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、「外国人を驚かせている日本人の国民性や日本の習慣」を5つ紹介する記事を掲載した。日本に来たことがある人や、日本に住んでいた様々な国の外国人からの回答を伝えている。
 「外国人を驚かせている日本人の国民性や日本の習慣」の1つ目は、「予測しない非常事態でも冷静に列を作る」こと。これが最も多く寄せられた感想だという。ある人はコロナ感染拡大という緊急事態においても、日本人が落ち着いて列に並んでマスクを買っていたことに非常な感銘を受けたそうだ。別の男性は、東日本大震災のニュースを母国で見て、大災害に直面しても泣き叫んだり、喚いたりせず、秩序を失わずに冷静に列に並んでいる光景に心を打たれ、日本で働くことにしたと伝えている。非常事態でさえ冷静さを失わない日本人は、外国人に良い意味で衝撃を与えているようだ。
 2つ目は「親しき仲にも礼儀あり」であること。ある男性は、「どんなに親しい人でもドタキャンをしてこないし、不快なことをしてこない」と感心しているが、日本人からすると人として最低限のマナーと言えるのではないだろうか。別の人は「日本人は、リモートで仕事していてもきちんとした身なりをしている」と称賛している。これも、日本では社会人としてのマナーだが、世界の標準ではないのかもしれない。
 3つ目は「時間に厳格で遅刻しないこと」。ある人は日本の電車が3分遅れて謝罪のアナウンスを流しているのを聞き、耳を疑ったそうだ。また、必ず約束の5分前に到着している日本人の同僚がいると回答した人は、「これはきっとその人のマイルールだろう」と推測しているが、日本ではごく当たり前のマナーだ。
 4つ目は「おじぎ」で、これは日本独特のあいさつなので多くの外国人が驚くようだ。5つ目は「まめに手紙を送り挨拶すること」。日本人は、要件を伝えるメールにわざわざ「わかりました」と返信したり、年賀状や暑中見舞いなど、季節ごとに手紙を送るため、まめに感じさせるようだ。このように見てみると、日本では当たり前の習慣や礼儀も、外国ではそうでもないようだ。冷静で細やかで、相手の立場に立った言動のできる日本人は、外国人を驚かせ、感動を与えているようだ。
(http://news.searchina.net/id/1693388?page=1)
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 私たちが海外旅行をして異文化に接するときに日本人にはない文化や習慣に驚き、不思議に思うことがたくさんあります。海外から日本に訪れる人も同様に日本人の日頃の言動に感動したり、訝(いぶか)しがったりします。「おもてなし」は日本人の心の一面を表す言葉であり、また他者との距離感は日本人の礼儀を表すとともに、何か他人行儀を示すこともあります。他国にはない日本人の良い特性はいつまでも忘れないようにしていきたいものです。

2020年10月18日