#593 昭和の漫画家ランキング
すっかり消滅していた梅雨前線が復活し、今日の午後から雨になりそうです。6月も後半となり、梅雨もあと2,3週間続くでしょうか。大雨の被害が出ないことを祈るばかりです。
ところで今朝臨時ニュースが流れました。アメリカがイランの核施設を3カ所爆撃しました。その被害の全容は明らかになっていませんが、攻撃による核物質の拡散が広がっていないか心配です。特に原子炉を破壊していれば、無制限に核物質が広がり、福島原発のように被害を出す可能性もあります。
前回のブログで述べましたが、「エゼキエル戦争」の端緒が開かれたように思えます。言いかえれば、旧約聖書に書かれた預言が成就していくことも考えられます。次はイランの出方に注視する必要があります。イランとロシアは提携を結んでおり、ロシアの動きも気になるところです。また今後イスラム諸国がどのような動きをするかも懸念材料です。この戦争の今後の展開を見守る必要があります。
さて、暗いニュースが続いていますので、今回は話題をかえて昭和時代の漫画家ランキングを見てみたいと思います。今日の世界的なマンガ、アニメブームを築いたのは昭和時代に活躍した多くの漫画家だと言っても過言ではありません。彼らのマンガに刺激されて多くの若い漫画家たちが平成、令和で活躍し、今も多くのファンを獲得しています。その礎を築いたのが昭和の偉大な漫画家たちと言えるでしょう。産経新聞の記事を転載します。
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『「トキワ荘」住人、上位にずらり…読者2300人が選んだ昭和の漫画・作者別ランク発表』
<1~10位>
①手塚治虫/鉄腕アトム ブラック・ジャック 火の鳥 4075票
②藤子不二雄/ドラえもん オバケのQ太郎 パーマン 3105票
③梶原一騎/巨人の星 あしたのジョー タイガーマスク 2816票
④赤塚不二夫/天才バカボン おそ松くん ひみつのアッコちゃん2366票
⑤川崎のぼる/巨人の星 いなかっぺ大将 てんとう虫の歌 1426票
⑥松本零士/銀河鉄道999 宇宙海賊キャプテンハーロック 1423票
⑦石ノ森章太郎(石森章太郎)/サイボーグ009 仮面ライダー1343票
⑧長谷川町子/サザエさん いじわるばあさん 1341票
⑨鳥山明/Dr.スランプ ドラゴンボール 1339票
⑩横山光輝/鉄人28号 魔法使いサリー バビル2世 1291票
※2位は「藤子不二雄Ⓐ」名義分を含まず
※3位は「高森朝雄」名義分を含む
<11~20位>
⑪あだち充/タッチ みゆき ナイン 陽あたり良好! 1272票
⑫高橋留美子/うる星やつら めぞん一刻 らんま1/2 1189票
⑬永井豪/デビルマン マジンガーZ キューティーハニーなど 993票
⑭水島新司/ドカベン あぶさん 野球狂の詩 991票
⑮ちばてつや/あしたのジョー おれは鉄兵 のたり松太郎など 945票
⑯水木しげる/ゲゲゲの鬼太郎 悪魔くん 河童の三平 867票
⑰さいとう・たかを/ゴルゴ13 736票
⑱楳図かずお/まことちゃん 漂流教室 猫目小僧 732票
⑲さくらももこ/ちびまる子ちゃん 728票
⑳秋本治/こちら葛飾区亀有公園前派出所 724票
※13位は「永井豪とダイナミックプロ」名義分を含む
11位のあだち充は昭和26年生まれ。高校在学中から実兄の漫画家であるあだち勉の貸本漫画執筆を手伝うなどし、その後は劇画調の少年漫画を描いていました。やがてソフトな作風に変更し、53年に高校野球をテーマにした「ナイン」を発表。続く「みゆき」や「タッチ」が大ヒットして青春ラブコメ路線を確立しました。場面転換などで多用される〝余白〟のようなサイレントシーンが印象的で、作品が違ってもキャラクターの顔が非常に似通ったデザインであることも知られています。
13位の永井豪は20年、石川県輪島市出身。高校卒業後に漫画家の石森(のちに石ノ森)章太郎のアシスタントを経て、42年に「目明しポリ吉」でデビュー。悪魔から美少女まで幅広いキャラクターを描き、数々の傑作を世に送り出しました。挑発的でセクシーな描写が物議をかもしたこともありますが、表現者として超一流であることに異論はないでしょう。輪島市にある「永井豪記念館」は、残念ながら令和6年の能登半島地震による被災で復旧が難しいと報道されています。
18位となった楳図かずおは30年に漫画家デビューし、おどろおどろしい画風で恐怖漫画のジャンルを開拓しました。ギャグ漫画でも名をとどろかせ、51年連載開始の「まことちゃん」では主人公の幼稚園児とその家族が放つシュールなギャグが大ヒット。指サインの「グワシ」も流行しました。赤と白の横じまシャツがトレードマークで、東京・吉祥寺の自宅「まことちゃんハウス」(通称)も話題に。昨年10月、88歳で永眠しました。
栄えあるトップは手塚治虫(本名・手塚治)でした。昭和3年、大阪府生まれ。手塚の公式サイトによると、開放的な家庭に育ち、機知に富んだ想像力豊かな少年だったそうです。ファーブルのごとく昆虫を愛し、自身のペンネームにも「虫」を取り入れました。
大阪帝国大学(現・大阪大学)附属医学専門部在学中に、4こま漫画「マアチャンの日記帳」でデビュー。のちに医学博士にもなりますが、結局は漫画家の道を選びました。その功績や影響力は今さら語るまでもなく、戦後日本の精神性を支えた偉人の一人に数えられるでしょう。平成元年、60歳で亡くなりました。
手塚を含めランク入りした藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎には共通点があります。東京都豊島区の木造2階建てアパート「トキワ荘」の住人だったことです。
4組の入居時期は重なっていたり微妙にずれていたりしますが、数多くの歴史的作品が同時代に生み出された聖地として知られています。近所の中華料理店のラーメンは、藤子不二雄の作品に登場する「小池さん」の設定に影響を与えたのだとか。アパートは老朽化のため57年に解体され、現在は出版社の社屋になっています。一方、令和2年には跡地近くの公園内に復元施設「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」がオープンしました。
https://www.sankei.com/article/20250621-MQG3RUZVRZFLNDMPSAOX26MR44/
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やはりトップは手塚治虫でした。先日手塚治虫をNHKで特集していましたが、彼は毎日睡眠時間が3時間程度で、起きているときはすべての時間を創作活動に費やしていたそうです。残念ながら胃がんで亡くなりましたが、最後まで「もっと描きたい!」と創作活動の意欲を失わなかったと言われています。特に彼の三大傑作と言われている「火の鳥」、「ブラックジャック」、「ブッダ」は今も色あせず、世代を超えて読まれている本です。一読する価値があります。(私は三大傑作を全部持っており、時々読み返しています。(笑))
トップ10に入った作家のマンガ・アニメは皆さんもどこかで読んだり、TVで見たりしたことがあると思います。昭和時代には子供がマンガを読んでいると、「勉強しなさい!」と親から叱られたものです。時代は変わり、現在は大学でマンガ科が創設される時代です。またブログやSNSなどを用いて自分の作品を公表する時代でもあります。様々なデジタルディバイスを用いて世界に発信できる時代になっています。それが世界的に日本のマンガ・アニメブームの源泉となっています。今後マンガ・アニメはどのような展開を迎えるのでしょうか。楽しみです。