#449 英国の薔薇、散る!

 最高気温が30度を超す残暑がまだまだ続いていますが、それでも朝夕は過ごしやすい涼しさが戻ってきました。このまま秋になってもらいたい気がします。
 さて、ご存じのようにイギリスのエリザベス女王が8日逝去されました。96歳の高齢でしたが、亡くなられる直前まで新首相の任命を行うなど、精力的な活動を行う姿に生涯を国のために捧げた英国魂を見た気がします。この訃報に接し世界中から哀悼の意が寄せられています。イギリス王室と縁の深い日本の皇室の代表として天皇陛下が深い悲しみの気持ちと心よりの哀悼の意を表されました。
 エリザベス女王は日本が先の大戦で敗北し、連合国から国土の4分割案と皇室の廃止が提案された時に反対されたと言われています。真偽は定かではありませんが、終戦当時の日本の憂い、日本国の安寧や皇室の存続を祈られたのは日本国民として感謝すべきことです。
 エリザベス女王逝去後に長男のチャールズ皇太子がチャールズ3世となり、新しいイギリスが始まりますが、多くの点で変更が生じるようです。これに関する記事を転載します。
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『エリザベス女王死去で変更続々 国歌、紙幣、硬貨、憲法も』
英国ではエリザベス女王の死去とチャールズ3世国王の即位に伴って、国歌の歌詞や紙幣、硬貨のデザインなど、さまざまなものが変わる。
 英国の各メディアによると、一番わかりやすい例が、国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」だ。歌詞の「クイーン」が「キング」に書き換えられる。ただ、国民が数世代にわたり慣れ親しんできた歌であるだけに、「人々が新しいバージョンを堂々と歌えるようになるまでには時間がかかりそうだ」(ガーディアン紙)との見方がある。
 紙幣、硬貨も変わる。現在、英国内では、エリザベス女王の肖像が描かれた銀行券約45億枚が流通しており、総額は800億ポンドに上る。英政府はこれをチャールズ3世国王の肖像画を描いた銀行券に置き換える予定だが、最低2年間の期間が必要とみられている。英中央銀行は「女王の肖像が描かれた現行の紙幣は引き続き法定通貨である」とする声明を発表した。硬貨については、これまで王位継承によって一気に変更されたことはなく、時間をかけて置き換えられることになりそうだ。
 このほか警察署や海軍などで使用されているエリザベス女王の肖像が描かれた旗や、国会議員の宣誓の文言なども変更される見通しだ。
 またエリザベス女王は旧植民地諸国を中心とした連合体・英連邦(コモンウェルス)の元首でもあった。エリザベス女王の地位が憲法で定められている国では憲法の変更が必要となる。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/160d6f607b221774eb6d272ddb613f529b4

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 日本では考えられない事ですが、国王の肖像画を紙幣などに使用していると、イギリスのような大きな変更が生じることになります。イギリスは新しい国王の下にどのような国造りをおこなうのでしょうか。かつての大英帝国が今後どのように変貌を遂げていくか世界は見守っています。

追記:
週末は所要のために留守しますので、次の日曜日のブログ更新は休みます。

2022年09月11日