#453 偉人のことば(1)

 この時期に近くの通りを歩きますと、甘酸っぱい、ほのかな香りが漂っています。モクセイの花の香りです。毎年この香りを嗅ぐと、そこら中に秋らしさを覚えます。そしてモクセイの香りが消えますと、季節は晩秋へ向かい始めます。
 さて、今日は古今東西の偉人たちが残した言葉に触れてみたいと思います。様々な分野における名を遺した偉人たちの言葉です。
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『人生は一番美しい童話である』アンデルセン
 美しくも悲しい童話を数多く残したアンデルセン。彼の物語と同様、現実の人生は美しいことばかりではありません。苦しみや悲しみ、心が折れそうな試練を受けることがあります。でも、なんの試練もない人生があるとしたら、それは本当に幸せでしょうか?誰の人生にも雨風があるからこそ、やがてあなただけの「美しい童話」になります。もし今、不幸に見える出来事に遭遇しているとしても、ハッピーエンドに向かう途中ととらえてみると、新たな扉が開くでしょう。
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『心が暗ければ出会うものすべて災いとなり、心が太陽のように明るければ出会うものすべてが幸いとなる』空海
 何かハプニングがあったとき、それを災難と思うか、面白いと思うか、すべてはあなたの心の感じ方が決めています。不安や心配が心を支配していると感じたら、身の回りに感謝できるものを探してみましょう。出会う人やものすべてに「ありがとう」の気持ちで接してみることです。すると、この言葉にあるように「心を太陽のように明るくする」ことができます。幸せだから明るいのではなく、明るくしているから幸せなのです。心の在り方が先、現実は後からついてきます。
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『みんなが考えているより、ずっとたくさんの幸福があるのに、たいていの人はそれを見つけられない』メーテルリンク
 メーテルリンクの代表作「青い鳥」の中で、貧しい木こりの子チルチルとミチルが魔法使いのおばあさんに頼まれ、幸福になれるという「青い鳥」探しに出かけます。しかし、どの国へ行っても、「青い鳥」は見つかりません。やがて二人が目を覚ますと、青い鳥は目の前の鳥かごの中に……。「幸せを手に入れることは難しい」と思っていませんか?幸せはすでに手にしているものの中にしか感じることはできません。健康・食事・家族・友達自然……ごく身の回りにある幸福を数えてみましょう。すでに手にしている多くの幸せに気づくはずです。
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『やさしい言葉は、たとえかんたんな言葉でも、ずっとずっと心にこだまする』マザー・テレサ
 あなたは誰かから言われて、忘れられない言葉はありますか?この言葉にある「やさしい言葉」とは「相手のことを大切に思う気持ち」入った言葉ではないでしょうか。落ち込んでいる時、前向きになる言葉をもらうと、確かに救われた気持ちになるものです。でも、厳しい内容の言葉をもらったとしても、その言葉の裏に相手も真心を感じれば、あなたの心にこだまのように響くでしょう。自分からも意識して周りの人にやさしい言葉をかけて行きましょう。知らず知らずのうちに誰かの助けになるかもしれません。
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 上記の言葉は「心が元気になる美しい絶景と勇気のことば」(パイ・インターナショナル)に含まれる言葉の一部です。言葉の背景には美しい風景写真があります。写真集としても楽しめる1冊です。次回のブログもこのテーマを続けます。こうご期待!

2022年10月16日