#399 祝!大牟田市動物園80周年

 新型コロナ緊急事態宣言解除により、多くの人々が観光地へと繰り出しています。今まで外出を控えていた人たちも、近くの公園や催し会場へと家族連れで出かけています。
 そのような中で10月1日に大牟田市動物園が80周年を迎えました。映画「いのちスケッチ」の舞台になった動物園です。この動物園はこんもりとした片平山の中腹に位置し、当塾から歩いて5分ほどの所にありますが、今朝ここに来る前に動物園に行く多くの家族に出会いました。今日は休みなので一日中動物園は多くの親子連れで賑わうようです。ここで「広報おおむた」より動物園のあゆみを転載します。

昭和16年10月 「延命動物園」として開園
昭和31年4月  大牟田産業科学大博物館の開催に合わせて整備され、
        名称も「大牟田市動物園」へ
平成4年4月   リニューアル。敷地面積が2倍ほど拡大し、現在のキリン舎の
        整備が進む
平成18年4月  市営から指定管理者制度へ
平成25年9月  2代目ゾウのハナコ死亡
平成27年3月  園内に動物病院が完成
平成28年3月  雌キリン「プリン」来園
平成28年12月 NPO法人ZOOネットワーク主催「エンリッチメント大賞2016」受賞

 大牟田市動物園の特筆すべき点は「ハズバンダリートレーニング」といわれるものです。これは動物の心身の健康管理など飼育上必要な行動を動物たちに協力してもらいながら行うトレーニングです。このおかげで、定期的な検査による病気の早期発見や効率的な治療を行うことが可能になりました。大牟田市動物園では、多くの動物において実施しており、ライオンやトラ、マンドリル、エミューなどの動物において無麻酔採血を国内で初めて成功させるなどの成果が、全国から注目されています。(広報より)
 また、動物園園長のの椎原春一さんは、「飼育されていても動物たちが必要な行動をできるように、環境エンリッチメントに取り組み、同時に裏方だった飼育員が表に出て、お客様に自分たちの取り組みが伝わるようにガイドを始めました。…(中略)…80年の歴史の中で、動物を取り巻く環境も接し方もずいぶん変わったと思います。お客さまには、動物がどうすれば幸せになれるかを考えることをきっかけとして、自分自身の幸せも考えてもらえる動物園であり続けたいです。」
 ここは県南部では唯一の動物園です。お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。動物園HPは次の通りです。https://omutacityzoo.org/

2021年10月03日