#439 ここまで進んだホームドア

 前回のブログで梅雨明けを予想しましたが、確かにその通りになりました。各地で猛暑日が続出し、東京では昨日の時点で9日連続の猛暑日となっています。例年の梅雨末期の豪雨は避けられましたが、今度は干ばつや水不足が懸念されます。特に梅雨時期が極端に短かったので、実際多くの作物に影響が出ています。米作農家の話では今年度の米穀高は3割減になるそうです。またナスなどの野菜にも水不足による大きな影響が出始めています。天気も社会活動も「中庸」が一番です。極端な偏りは負の影響しか与えません。
 さて、最近では駅ホームからの転落防止のために都会を中心にホームドアの設置が進んでいます。確かに転落防止には効果がありますが、設置費用に多額の費用がかかり、車両の種類によりドアの数が異なるので、設置不可能な駅もあるそうです。そのような状況下で車両のドア数に応じてドアの位置が移動する「未来のホームドア」と呼べるようなものが登場しました。そのニュースを以下に転載します。
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『未来駅“うめきた”に世界初の最先端『ホームドア』案内を表示…車両に合わせて動く』
 来年春に開業予定の「うめきた(大阪)地下駅」。まだ仮の名前ですが、開業後は今は大阪駅に止まらない特急「はるか(関空方面)」や特急「くろしお(和歌山方面)」などが停車予定です。JR西日本によりますと世界初の技術を採用した最先端の駅になるということです。一体どのようなものなのでしょうか。
 ホームからの転落や列車との接触を防ぐために鉄道各社が導入を進めてきたホームドア。多くの駅で導入が進み、すっかり見慣れたものになりましたが、6月27日に公開されたのは最先端の『フルスクリーンホームドア』と呼ばれるもの。開発中のうめきた新駅に導入される予定です。
 フルスクリーンホームドアは、各車両のドアの位置に合わせて開くもので、安全でスムーズな乗り降りが可能になります。ディスプレイには、開閉時の注意喚起だけでなく、乗車位置や電車の案内も表示されるので、目的の電車に迷わず乗車できます。JR西日本によりますと、フルスクリーンホームドアと呼ばれる方式であらゆる車両のドアに対応できるのは、世界初だということです。
 JR大阪駅の北側・通称「うめきた」の地下に建設中の新駅。完成すれば大阪駅と改札内の通路で結ばれ、あわせて大阪駅として運用されます。駅構内のサービスはデジタルを駆使した最先端のものを目指しているのです。
 ほかにもスマホで目的地を登録すると自分のためだけの案内が案内板に表示されるシステムも。新駅の中でも迷うことなくスムーズに移動できそうです。
 (JR西日本・イノベーション本部 小森一担当課長)
 「ここにしかないものですので、未来の駅としてすごいものがついているなとか、これは便利だなとか、わかりやすいねとか、そういうお声をいただければ開発した甲斐があるなと」
 これらのシステムが導入される「うめきた新駅」の開業は来年春の予定です。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20220627/GE00044487.shtml
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 ホームドアも「ついにここまで来たか」の感があります。日本らしい世界に誇れるホームドアです。大阪は元々「進取の気性」に富んでおり、歩くエスカレーターも1970年の大阪万博で登場し、大阪が発祥の地でした。東京にはない人間味のある大阪で、このような未来のホームドアが登場した理由が分かるような気がします。訪日外国人がまた驚嘆し、世界中のニュースになることでしょう。科学技術は戦争ではなく、平和のために使用して欲しいものです。

2022年07月03日