#548 スーパー耐性蚊

 八月も後半となりましたが、残暑まだまだ厳しく、もうしばらく酷暑が続きます。今日は午前中イオンモール大牟田に買い物に行きましたが、行き来きする間に、少し涼しい風が吹いているのに気づきました。これから少しずつ秋に向かって進んでいくのでしょうか。今年の夏は用事がない限り冷房の効いた屋内で過ごしました。そのために電気代も例年より上がっています。熱中症に注意しながら、もう少し我慢すれば、涼しい秋がやってきます。それまでの辛抱です。
 さて夏と言えば、いやな蚊を思い出します。今年の夏は酷暑のせいか水たまりが少なく、蚊の生育する場所が少ないようです。実際、今夏に家の中で蚊に遭遇したのは一,二回しかありません。しかし、寝入り端(ばな)に蚊が耳元に飛んでくると、目が覚めて蚊を退治するまで眠れません。結局睡眠不足で翌朝を迎え、その日は一日中不快な気分になります。今年はその対策として、寝室に蚊取りマットを使用していますが、今現在蚊が近づく気配はありません。それなりの効果があるようです。
 ところで「スーパー耐性蚊」なるものが登場したようです。マスコミもこの蚊について取り上げていますが、中には人を殺す蚊も存在するようです。今日はスーパー耐性蚊について「NHKクローズアップ現代」で取り上げたものを一部転載します。
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『“スーパー耐性蚊”にデング熱 「蚊」の新たな脅威』
 かゆい、うるさい…夏に向けて煩わしくなる“蚊”が今、深刻な脅威に。蚊が媒介するデング熱の感染者が東南アジアや中南米で過去最多の800万人に。1,000倍の殺虫剤をかけないと死なない“スーパー耐性蚊”まで出現。海外との往来が増え、日本でも感染リスクが警戒されるなか、身を守るための対策は?“逆転の発想”で開発された蚊よけクリームや蚊を寄せつけない服の開発。刺されにくいポイント満載でお届けしました。

<「蚊」の新たな脅威 デング熱・スーパー耐性>
 今、害虫駆除を行う会社には、蚊の駆除の依頼が増え続けています。依頼が多いのは保育園や幼稚園。子どもは外で遊ぶ機会が多く、刺されやすいため、これからの季節、蚊を警戒しているといいます。水場が多い保育園や幼稚園は、蚊が好む環境が整いやすく、繁殖するリスクが高いのです。
 蚊は、わずかな量の水でも繁殖することができるため、雨水や使い残しの水にも注意が必要です。中でも、入念にチェックするのが排水溝です。蚊の幼虫であるボウフラは10日間ほどで成虫になるため、その前の段階で防ぐ必要があります。定期的な投薬が、かかせません。
 なぜ、今、各地で蚊の対策が急がれているのでしょうか。それは、蚊が媒介して起きる感染症、デング熱の世界的な流行です。デング熱の主な症状は、40度近い高熱や激しい関節痛。重症化すると死に至る場合もあります。今、世界の感染者は、2024年5月の時点で800万人。すでに2023年の年間の感染者数を超えて、広がり続けています。日本でも、海外から帰国した人のデング熱の感染者は、2024年、すでに25都道府県で69人に上っています。
 では、感染はどのように広がるのか。そのメカニズムです。デング熱のウイルスに感染した人が蚊に刺されると、蚊は、そのウイルスを保有したまま次の人を刺します。刺されて感染すると重い症状が出る人もいますが、半数以上は無症状と言われ、感染したことに気付かないことも。蚊は、こうして次の人間を刺し続けていき、知らず知らずのうちに感染が広がってしまうのです。実際に日本でも、2014年にデング熱の感染が拡大。海外から帰国した無症状の感染者を蚊が刺し、ウイルスが広がっていったと見られています。日本の玄関口・成田空港では今、水際の対策が進められています。空港内およそ50か所にトラップを設置するなど、蚊を捕まえる取り組みです。

<スーパー耐性「蚊」なぜ出現?日本には?>
 さらに今、私たちを脅かす新たな蚊の存在が明らかになっています。殺虫剤の効きづらい“スーパー耐性蚊”と呼ばれる蚊です。世界で初めて、日本の研究チームが発見しました。そのリーダーを務める、国立感染症研究所の葛西真治さんです。葛西さんは、このスーパー耐性蚊がデング熱の感染拡大に関係があると見ています。そのため、今、スーパー耐性蚊がどこに生息しているのか、世界の専門機関と連携し、全容解明を急いでいます。
葛西さん:
 まず、スーパー耐性蚊と普通の耐性蚊というのもいるんですね。中くらいの殺虫剤に抵抗を示す蚊がいて、それはもう世界各国で今までも見つかってきたんですけれども、数年前に東南アジア、ベトナムとかカンボジアで、私たちが初めて、このスーパー耐性蚊、普通の蚊よりも1,000倍ぐらい強い耐性をもたらす蚊が見つかったんですね。日本には、そもそもネッタイシマカという蚊はいませんので、スーパー耐性蚊の問題も今のところありません。ただ、国際交流が活発になってきて、飛行機と共に頻繁に日本にやってきているというのが、検疫所などの調べで分かってきているんですね。だけど、日本は、大部分は気候的に寒いので、冬を越すことができなくて定着はできない。ただ、2017年に、ある空港で捕まえられたネッタイシマカは、このスーパー耐性蚊の遺伝子を持っていたので、実際に侵入まではしてきていたということですね。
 やはり、コロナの問題が少し収束し始めて、人流が活発になってきていますので、海外からウイルスに感染して日本に入ってこられる方の、そういった確率も高くなってきています。それから、気温も少しずつ上昇してきていて、2024年で言うと、通常、東京都内であれば、だいたい5月の10日前後でヒトスジシマカの出現というのは見られるんですけれども、私は4月30日に初めて東京で捕獲しました。ですので、少しずつ見られる季節が、蚊が生息する期間が長くなっているということですね。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4907/
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 記事を全文読みたい方は上記のアドレスをクリックしてください。またビル・ゲイツはマラリア撲滅のために遺伝子書きかえ技術を使用して新種の蚊を創造しようとしていますが、字数の関係で次回のブログに回します。「たかが蚊、されど蚊」です。小さな昆虫ですが、刺されたら大変な事態になることもあります。秋が来るまで充分な注意が必要です。

2024年08月18日