#577 卒業

 今日は3月1日、暦の上では春の始まりです。まさに季節に合わせるかのように一日中春のような陽気でした。来週はまた寒気が下りてくるようですが、それでも待ちに待った春は着実にやって来ます。
 さて、いつもより1日早いブログとなります。今日は福岡県内の多くの高校で卒業式が行われました。私が非常勤講師をしている地元の明光学園高等学校でも卒業式が行われました。今回の卒業生とは高1、高2時で出会い、2年間英語を教えました。一人ひとり壇上に上がり、卒業証書を受け取る姿に授業中の懐かしい面影を見出しました。卒業生とはもう学び舎で出会うことはありません。今日からはそれぞれが自分の進路に向かい歩いていきます。彼女たちの進路は様々です。大学に進学する生徒もいれば、専門学校で技術を学ぶ生徒もいます。また企業に就職して一足先に社会人になる生徒もいます。彼女たちの進む道は様々ですが、これからの幸せを心より祈りたいと思います。
 また当塾では二人の高校3年生が卒塾しました。一人は中1の冬から5年間、もう一人は中2の夏から4年半ほど当塾で過ごしました。二人は国公立大学を受験し、現在その結果を待っているところです。人生の大きな節目となる高校3年生は卒業までに将来の進路を選ぶことになります。その選んだ進路が自分に相応しいものかどうかは実際進んでみないと判断できないこともあります。しかし若い頃は何度もやり直しができます。「挑戦すること」が若者の特権でもあります。
 ところで、卒業は英語で graduationと言いますが、commencemen t も使用されます。この語は元々「開始、始まり」を意味しますが、卒業は人生のスタートだという発想から、「卒業」の意味で使われます。確かに、学校を卒業して社会に出て過ごす方が人生の時間は長いものです。人生は山あり谷ありで、生きていく間に様々な課題に出会います。それを乗り越えて行かなければなりません。学び舎で学んだものは単調で役に立つとは思えないものもありますが、人生の波を乗り越える術はすべて学校で学んでいます。それを用いて幸せをつかむには一人ひとりの努力にかかっています。また社会には多くの落とし穴が待ち受けています。多くの誘惑に負けず、堅実に人生を歩んでいくことは簡単ではありません。善悪を見分け賢く判断する必要があります。今日卒業した生徒たちを見ながら、このようなことを考えました。卒業生に幸あれ!

2025年03月01日