#144 こんな手があったとは!

 先週の後半から始まった寒波がまだ続いています。ここ大牟田では2日前の最低気温が-0.8度と氷点下を記録したそうです。今年の冬は例年以上に寒くなると思われます。これからは風邪やインフルエンザにかからないように健康管理が大切になります。
 さて先日の西日本記事の1面に画期的な記事が載っていました。『ネット”神”授業 講師は現役教諭 福岡発無料動画再生700万回「学習の機会均等に」』(ネット記事の詳細はこちらです)
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/374414/
 この記事によりますと、福岡県の公立高校教師の山崎圭一さんが授業動画を「ユーチューブ」に投稿しており、人事異動で高校を転任する時に生徒から先生の授業をユーチューブで流してもらいたいと依頼されたそうです。最初は世界史だけでしたが、その後日本史、地理と科目が増え、最近はホームルームなどの動画も投稿されています。授業動画は大手の予備校や通信教育会社が有料で配信していますが、山崎さんは無料で投稿しており、「教員の配置や教育課程の都合で生徒が興味に合った科目を選択できず、学習の機会が失われている。先生にも見てもらって授業の参考にしてほしい」と語っています。
 私はこの記事を読んで、この手法は貧困家庭の子どもたちや不登校の子どもたちにこそ利用してもらいたい手法だと思いました。私は時々話題となっている動画を時々ユーチューブで観ていましたが、自分がユーチューブに投稿する発想は全くありませんでした。実際授業を投稿することになると、小学校から高校までの学年別授業形態や科目の種類など様々な課題がありますが、複数の教員が集まり、それぞれの学習形態に合った授業を録画して投稿すれば、様々な理由で授業を受けられない子どもたちに福音となります。このような手法はまず優秀な教育人材を有する政府に考えてもらい、至急実行すべきだと思います。発想を変えるといろいろなことが実現できる一例だと思いました。ネットの悪用が叫ばれている昨今ですが、この記事はまさに文明の利器の良い使い方の例です。彼の発想と実行力に脱帽します。

2017年11月23日