#541 時の流れに

 今日は6月30日です。令和6年も半年が過ぎたことになります。この半年を振り返りますと1月1日の能登半島地震。翌日の羽田の海上保安庁の航空機と日航機の衝突事故に始まり、最近では異常な物価高や円安、東京都知事の法令を無視した選挙活動など例年では考えられないほどの様々な自然現象、事故、事件がこの半年に勃発しています。
 このような世の中の激しい移り変わりの中で、ただ静かに時が流れ、いつの間にか年老いていく自分に時の流れを今さら感じざるを得ません。そのような世の中を表した文章に旧約聖書コヘレトの言葉があります。
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コヘレトの言葉 第3章
天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
殺すに時があり、いやすに時があり、こわすに時があり、建てるに時があり、
泣くに時があり、笑うに時があり、悲しむに時があり、踊るに時があり、
石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、
抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、
捜すに時があり、失うに時があり、保つに時があり、捨てるに時があり、
裂くに時があり、縫うに時があり、黙るに時があり、語るに時があり、
愛するに時があり、憎むに時があり、戦うに時があり、和らぐに時がある。
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 この言葉によりますと、全てのものには始まる時期があり、そして時が流れていきます。私たちの人生も四季があり、青春・朱夏・白秋・玄冬と時が流れていきます。自分はいつまでも自分ですが、外見は年と共に変化していきます。私も鏡を見ると、鏡の前に初老の姿が映っているのに気づきます。時の流れには逆らえません。この世に生まれて去るまでに自分がしたことを問われます。それはどれだけ人に尽くしたか。迷惑をかけなかったか。そして一生けんめい生きたかが問われます。残り時間が少なくなった私にとってまだまだ成し遂げていないものがたくさんあります。そして後悔しないような生き方がこれから求められます。今日そんなことをふと考えてみました。

今、時の流れにすべてを流してしまおう
来る時のために すべてを流してしまおう

2024年06月30日