#225 黄金の花
「黄金(こがね)の花」(♪ネーネーズ)
黄金の花が咲くという
噂で夢を描いたの
家族を故郷 故郷に
置いて 泣き泣き 出てきたの
素朴で純情な人達よ
きれいな目をした人たちよ
黄金でその目を汚さないで
黄金の花はいつか散る
楽しく仕事をしてますか
寿司や納豆食べてますか
病気のお金はありますか
悪い人には気をつけて
素朴で純情な人達よ
ことばの違う人たちよ
黄金で心を汚さないで
黄金の花はいつか散る
あなたの生まれたその国に
どんな花が咲きますか
神が与えた宝物
それはお金じゃないはずよ
素朴で純情な人達よ
本当の花を咲かせてね
黄金で心を捨てないで
黄金の花はいつか散る
黄金で心を捨てないで
本当の花を咲かせてね
ここ数日間マスコミが取り上げているニュースが、東京福祉大学で3年間でおよそ1400人の留学生が所在不明となり除籍されていた問題です。この大学では、別に500人を超える留学生が退学になっていたことが判明しました。報道によりますとこの大学は早稲田大学に次いで多くの留学生を受け入れているそうですが、ニュースで知る限り大学の体をなしていません。いったいこの留学生はどこへ姿を消したのでしょうか。文科省はこの事件の真相を調査するそうです。かつて黄金の花と呼ばれた日本ですが、バブル崩壊とともに失われた20年を経験したこの国に、まだ発展途上国から富を求めて多くの人たちが出稼ぎにやってきます。政府も「新移民政策」(政府は移民政策という呼称を用いていませんが、実質上移民政策です。)を推進して国内の労働力不足補うつもりです。日本で数年間働けば故国で一生働かずに暮らせるほどの収入を得ることができます。まさしく彼らにとって日本は「黄金の花」です。
誰にとりましても生活するための金銭は必要ですが、人間の欲は果てしなく、生活に必要以上の富を求めます。そのためには他人を殺めても平気でいる世の中です。お金は確かに必要ですが、人びとはお金に支配されています。日本に出稼ぎにやって来た素朴で純情な人たちにこのことを忘れないで欲しいと思います。上記の唄は沖縄の女性グループ「ネーネーズ」が歌った唄です。故筑紫哲也氏がキャスターを務めていたニュース番組の最後に流されていました。
さて、3月15日には多くの小学校で卒業式が行われました。児童数減少のために今年で廃校や休校になる小学校もあるそうです。また3月22日には多くの小・中・高等学校で修了式(終業式)が行われ、春休みを迎えます。この若い世代が希望を持つことができる世の中を創っていくことが大人の責務です。「黄金の花」に心を奪われずに人生を歩む生き方を大人は身をもって子供たちに示す必要があります。なお「黄金の花」はユーチューブで聞くことができます。