#181 他人の目線が気になる

 今週は沖縄、奄美地方が台風による大雨に見舞われましたが、北部九州では晴天続きで湿度も低く、梅雨の中休みが続いています。しかし天気予報によりますと週の中頃より梅雨空になる見込みで、それまで今しばらく爽やかな日々を楽しめそうです。
 さて、私たちは良くも悪くも他人の目線が気になるものです。他人が自分のことをどのように感じているかは老若男女関わらず常に関心の中心にあります。「自分が何者であるか」は自分自身が評価するよりも、他人の意見を参考にすることが役立つ場合が多々あります。それは自分が気づかない一面を他人は感じているからです。このことは個人だけでなく国と国の間にも存在します。例えば私たち日本人が他国の人たちからどう思われているかは、日本人が自ら自国の文化や日本人像を再認識するのに役立ちます。また私たちが当然と思っている事柄が他国の人々から見て驚くほど奇妙であったり、尊敬に値するような事柄であったりします。そのような日本人の一面を扱っているサイトがネットに沢山ありますが、私が時々アクセスしている面白いサイトがサーチナ(http://www.searchina.net/)というサイトです。ここは日本旅行を体験した一般の中国人が日本や日本人をどのように見ているか、本音で評価をしているサイトです。私たち日本人に対して批判する意見もありますが、概ね日本に対して好意的で、中国政府がマスコミ等を通して表明しているような嫌日本感は全くありません。それよりも日本人の習慣や考え方を評価する意見で溢れています。例えば次のような書き込みがあります。

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『こういう設備は、気配りの日本人だからこそ作れるのだと思う!=中国メディア』
(2018-06-14より抜粋)

 中国メディア・今日頭条は13日、「これらの創意あるデザインは、日本人だからこそ発想できたのではないか」とする記事を掲載した。
 記事は、「自分は日本人を恨んでいるが、それでも日本の創意ある設備や人にやさしい生活用品の数々には感嘆を禁じ得ない。中国人にとっては大いに参考になるものばかりだ」としたうえで日本で見かける、細かい配慮が感じられる事物について列挙している。
 まずは、トイレに関する話。温水洗浄便座や消音装置の完備といった点はすでに周知の通りということなのか、紹介されていない。記事は、「どの個室が空いているかを知らせる案内板がついたトイレ」、「トイレには専用のスリッパが配備されている」、「非常時にトイレとして使うことができるイスを備え付けたエレベーターがある」とした。
 続いては、乗り物についてだ。駅で電車を待つ人がちゃんと整列していること、足湯のサービスがある列車が運行されていること、喫煙デッキを備えた列車があること、ボタンを押すとスピードを抑えてより安全走行してくれるタクシー、合理的に枠が配置され、しかも、利用者がちゃんと枠内にきれいに駐車している駐車場などを挙げている。
 また、旅行中でよく見られる点としては、団体観光客が自分の荷物を見つけやすいように、スタッフが空港の荷物受け取りターンテーブル前でトランクを色別にきれいに並べる光景、ホテルの部屋にはベッドごとにライトスタンドがあり、隣で寝る人の邪魔をすることなく本を読んだりできることに言及した。
 記事はこのほか、スーパーなどの商業施設に冷蔵用のコインロッカーがあること、ATMの横に傘や杖のほかにドリンクカップのホルダーも用意されていること、病院などで表に記入する場所に老眼鏡が置かれていること、缶飲料の上部に何の飲み物であるかを示す点字が打刻されていることなどを紹介している。
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このように私達には当然と思っていることが他国の人々からは驚異の目で見られています。中国だけでなく、東南アジア諸国や欧米各国の人々も日本人に対して尊敬の念を抱いている人が多く見られます。私たち日本人は他国の人からそのような評価をしていただいていることを常に自覚して国際理解や協調に努めていかなければならないと思います。

追記 上記のブログは主に中国人の目線から見た日本人および日本文化への評価ですが、世界各国の人々の日本への評価は次のHPを参照してください。
【海外の反応」パンドラの憂鬱 http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/

2018年06月17日