#371 出会いと別れの季節

 昨日は春分の日でしたが、これからは夜よりも昼の時間が長くなります。確かに本日の日没の時刻が18:30となっていますので、冬至の頃(17:08)と比べますと1時間半ほど昼間が長くなっています。春陽のきらめきと暖かさで近くの公園の桜はもう満開です。今年の桜花は新年度までは持ちそうにもありません。
 さて3月と4月は出会いと別れの季節です。厳密には「別れ」と「出会い」の季節と言えるでしょう。3月には卒業式や人事異動、4月には入学式や入社式など様々な場所で出会いと別れが繰り返されます。当ブログ(#367)でも書きましたが、今年度は当塾から中学3年生2人、高校3年生2人が旅立ちました。塾生たちの幸せな門出を心より祝福します。そして機会があれば時々顔を見せてもらいたいと思っています。
 教師という仕事は生徒を社会に送り出すことが主な仕事です。そのために日々の勉強を通して学力だけでなく学校行事などの集団活動を通して社会へ適応する術や知識を身につけます。換言すれば、自分の長所や短所を理解した上で、いかに社会で自分を活かすことができるか、その基盤を築くのが学校生活です。その基礎力を造る手助けをするのが教師の仕事です。単なる生徒に学力をつけさせるだけではありません。授業を通して、また生徒の関りを通して生徒を育てることが教師の仕事です。
 ところで、20年ぶりに福岡雙葉の卒業生から連絡が来ました。同窓会出席の案内です。ただし、今年は同窓会総会ができませんので、会報に旧担任団のコメントを載せる形式に変更することになったそうです。久しぶりに卒業アルバムを開くと懐かしい顔ぶれが並んでいます。そしてあの頃の自分の姿が写真を見ながら走馬灯のように心に浮かんできました。20年の月日を重ねていますが、アルバムの写真は当時のままで様々な思い出がよみがえりました。卒業生たちは今年38歳になります。家庭の主婦として子育てに奔走していることでしょう。あるいは社会の第一線で活躍していることでしょう。この20年間で様々なことを体験し一生懸命生きてきたことを思い巡らせながら、卒業生一人ひとりの幸せを祈らざるをえません。そしてコロナの終息後また再会できることを楽しみにしています。

2021年03月21日