#128 夏休みが短くなる!?

 お盆休みも終わり、残暑がまだ厳しい日々が続いていますが、何となく秋の気配が近づいている雰囲気がしています。例えば数日前うるさいクマゼミの鳴き声の中にツクツクホウシの声が聞こえてきました。また日中はまだ30度を超える日が続いていますが、それでも朝夕涼しい風が吹き始め、夜にはコオロギや鈴虫などが鳴いています。
 さて子供たちの夏休みも残り10日ほどになりましたが、当熟の生徒に聞いたところでは大牟田地区は8月30日から2学期が始まるそうです。最近の夏休みが何日あるかご存知でしょうか。ちなみに福岡県(福岡市)では7月22日から8月27日までの37日間だそうです。1番長いのは千葉県(千葉市)の45日、1番短いのは北海道の27日間となっています。もちろん雪国では逆に冬休みが長くなります。私の子供の頃の夏休みは7月21日から8月31日まででした。2学期は9月1日からと決まっていました。今年度の夏休み期間については詳しく知りたい方は次ページを参考にしてください。

       http://読めばなるほど.com/archives/2100.html

 ここ数年で全国的に夏休みが短くなる傾向があります。その理由として、授業時間の確保による長期休暇の減少や教員の負担の軽減などさまざまです。公立学校では土日が休業となっていますので、長期休暇の日数を減らして対応するしかないようです。教室にエアコンがある学校では、子供たちは集中して授業に取り組めますが、それ以外の学校では35度を超える教室は一種の温室であり、授業に集中するどころか、注意緩慢による様々な事故が考えられます。まして炎天下の下での体育は考えられません。長期休暇に関しては各地方自治体が実施することになっていますが、文科省は実態を把握し、適切な指導をする必要があるでしょう。
 日本人の特色として、他人が何かを始めれば、事の善悪に関わらず取り入れる傾向があります。言いかえれば、自分で考え行動せずに、周囲の雰囲気に合わせて一斉に「右に倣え」をします。学校の長期休暇の問題を始めとして、「子供たちのために今必要なものは何か」という視点で考えなければなりません。大人の都合で犠牲になるのはいつも子供たちです。

2017年08月20日