#545 パリ・オリンピック

 パリ・オリンピックが開幕しました。そして今日女子柔道48キロ級の角田選手がパリ・オリンピック最初の金メダル、かつ日本国内500個目となる記念すべきメダルを勝ち取りました。今後も様々な日本選手の活躍が期待されます。
 さて深夜・未明の時間帯だったのでライブでは観ませんでしたか、華々しく開会式が行われました。私は録画で観ましたが、フランスらしく色彩豊かで、おしゃれな開会式でした。
 ただこの開会式に様々な意見が出ており、肯定的な意見では選手の入場式をセーヌ川で行うなどフランスらしい趣向を凝らした開会式に賛同する人が多かったことです。前日にフランスの新幹線に相当するTGVの線路のケーブル切断され、フランス国内の列車ダイヤルが今日現在でも復旧していないようです。
 また否定的な意見として、開会式の挙行中にテロを懸念する人が少なからずいましたが、幸いにもテロ阻止することができたようです。ただ開会式の企画をめぐって賛否両論が渦巻いています。例えば、ダビンチの「最後の晩餐」をパロディ化した場面や、韓国を北朝鮮と言い間違えたこと、オリンピック旗を上下さかさまに掲揚するなど、本来では有りえないはずのミスが噴出しました。
 ところで、フランス国歌は「ラ・マルセイエーズ」」だと多くの人が知っていますが、歌詞の内容まで知っている人は少ないのではないでしょうか。下記は「ラ・マルセイエーズ」の日本語訳です。
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『ラ・マルセイエーズ』
(1番)
行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは汝らの元に来て
汝らの子と妻の 喉を掻き切る!
武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで!
(2番)
何を望んでいるのか この隷属者の群れは
裏切者は 陰謀を企てる王どもは?
誰のために この卑劣な足枷は
久しく準備されていたこの鉄枷は?
久しく準備されていたこの鉄枷は?
フランス人よ 我らのためだ ああ!なんという侮辱
どれほどか憤怒せざるを得ない!
奴らは我らに対して企んでいる
昔のような奴隷に戻そうと!
ウィキペディアより(*歌詞は7番までありますが省略します。)
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 上記の歌詞の文言からいかにもフランス革命当時の生々しい状況が浮かびます。確かにオリンピック開会式で甲冑を身に着け馬に乗ったジャンヌ・ダルクや女王マリー・アントワネットの血だらけの生首を模したものが登場するなど、いかにも革命を行ったフランスの歴史が開会式で垣間見ることができました。
 しかしオリンピックはあくまでも平和の祭典ですので、血なまぐさい争いは避けたいものです。これからの2週間世界中はオリンピックの話題で持ちきりになりますが、世界では現実に戦争や争いが続いていることを忘れてはなりません。争いは武力でなく堂々とスポーツで競い合ってもらいたいものです。

2024年07月28日