#236 令和時代の始まり

 昨晩から本日にかけて新元号「令和」を祝福する全国各地の様々な行事をテレビを通して見ることができました。特に午前零時に新時代を迎える頃には、何か年越しの雰囲気を感じさせるような盛り上がりでした。民放のCMでは、ある企業が "A Happy New Year" をもじって "A Happy New Era" (Era は時代のことです)と宣伝していました。平成の代替わりと異なり、上皇陛下が存命ですので賑やかな雰囲気が国中に溢れています。
 さて午前10時過ぎの国事行為である「剣璽等承継の儀」と11時過ぎに行われた「即位後朝見の儀」をテレビで見ていましたが、テレビ各局すべて実況中継していました。全テレビ局が一斉に同じテーマを中継するのは東日本大震災以来ではないかと思います。それだけにマスコミも新しい時代の始まりを真摯に取り上げているのでしょう。
 さて令和が始まりましたが、令和="Beautiful Harmony" のように素晴らしい時代を築いてもらいたいものです。もちろん新しい時代を築いていくのは皇室だけの課題ではありません。私たち国民一人ひとりがその置かれた環境において絶えず自己研鑽し、その努力に応じて新しい文化を生み出し、そして他者のための幸せに貢献していく、そのような時代を創造して行かなければならないと思います。
 世界的に視野を広げますと、民族対立や人種対立、宗教対立や、南北問題など様々な紛争がいたる所に存在しています。また国内外で地震や火山噴火などの自然災害や経済問題を始めとする大きな問題が山積しています。令和の時代にはこれらの問題と日本がどのように関わりあうかが大きな課題となります。日本人および日本文化は色々な意味において世界から注目されています。つまり私たち一人ひとりの言動が世界に影響を与えていると言えます。民度の高い国民として多くの国々に評価されていますので、さらに世界に貢献できるように新しい時代を迎えた今、はしゃぎ過ぎることなく、真摯に自分と向かい合うことが必要でしょう。私たち一人ひとりの努力が令和の名にふさわしい時代を創り上げることになります。世界に唯一の元号を持つ国の国民として、新元号にふさわしい日本人でありたいものです。

2019年05月01日