#450 10年ぶりの再会

 2週間ぶりのブログになります。実は先週の17日土曜日に東京で旧友S君に再会しましたので、日曜日のブログの更新ができませんでした。私が利用しているHPはネット上で更新ができません。したがって久しぶりの更新となります。
 S君と私はシドニー大学付属の英語学校で1995年に知り合い、それ以来親交を続けています。10年前に私がシドニーへ行って彼と再会し、それ以来の出会いとなります。当日は酒を酌み交わしながら、お互い10年間の出来事や生活の様子などを語り、話は尽きませんでした。私は大学卒業後に帰国しましたが、彼はオーストラリアに移住することを決心し、それ以来20年以上シドニーで暮らしています。
 シドニーでの暮らしぶりを尋ねると、物価高により、生活が厳しくなっているそうです。将来は物価が安いサウスオーストラリア州都のアデレードへの移住も考えていると話していました。またオーストラリアは世界中の情報が集まる国で、日本の置かれている状況を憂慮していました。いわゆる日本人はお花畑に住んでいて、世界の状況が分かっていない。日本は現実に即した外交を行うべきだ、と語っていました。夜も更けて、また近いうちに再会することを約束して別れました。
 予定では19日月曜日に福岡に戻るつもりでしたが、台風14号のせいで羽田は全便欠航となりましたので、1日延泊し、翌日火曜日に戻りました。18日と19日は自由行動にしていたのですが、台風の影響で東京は火曜日の午前中まで大雨で、新宿駅の漏水の様子はテレビのニュースでも流されたくらいです。本当にものすごい土砂降りでした。ホテルの窓から外を見ていますと、100mほど離れている隣のビルが降雨の激しさで見えなくなるほどです。ビルが見えなくなるほどの大雨は今まで経験したことがありません。
 2連休はできるだけ雨に濡れないように書店で過ごしました。日曜日は東京駅近くの八重洲ブックセンターで午前中を過ごしました。この書店は来年の3月でビル移転のために閉店する予定です。ここは他の書店と違い、客の興味を惹きつける店内の配置を工夫しています。たとえば各階に著名人のサイン本を置いたり、エスカレータ付近に話題作や写真展を設置したりしており、ついそれらを見たくなります。また専門書も豊富に取り揃えてあり、各階じっくり時間をかけて見て回ることができます。来年3月以降どこに移転するか、まだ発表されていませんが、ブックセンターならではの雰囲気を残してもらいたいものです。
 午後は東京丸の内にある丸善本店で過ごしました。丸善と言えば日本一の洋書在庫数で有名です。4階ワンフロア―を洋書や洋書関係の資料が占めています。丸善で他店にない特筆すべきものとして、3階奥に手塚治虫の直筆コーナーを設置しています。彼の多くの作品集と共に手塚治虫の「鉄腕アトム」や「火の鳥」、「ブラックジャック」など作者直筆の作品の一部が展示されており、作者の息遣いを眼にすることができます。丸善も日本になくてはならない大型書店です。
 月曜日には池袋のジュンク堂まで足を延ばしました。この書店は9階建てビルで、様々なジャンルの書籍や資料を扱っています。この書店だけで半日過ごせます。他の書店との差別化の1つとして、この書店は全国の地方出版物を扱っています。つまり北海道から沖縄までの地方出版社が発行している書籍を置いています。特筆に値するものです。
 今回は都合で神保町の古書街には行けませんでしたが、また東京に行く機会があればぜひ行きたい街の一つです。
 また19日夜はイギリスのエリザネス女王の国葬がテレビでも中継されました。私はテレビだけでなく、YouTubeでも国葬を夜半過ぎまで見ていました。イギリスと言えば私が初めて海外に行った国であり、ホームステイを含め数回訪れた国です。イギリス=エリザベス女王のイメージしか浮かびませんので女王の死去は本当に残念でなりません。チャールズ3世のイギリスが何処へ向かうか、世界中が注目しています。

2022年09月25日