#105 ゴールデンウィークと部活動

 今日はこどもの日です。『祝日法2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨である。1948年に制定。ゴールデンウィークを構成する日の一つである。』とウィキペディアに書いてあります。こどものための祝日とともに母親に感謝する日でもあります。毎年5月の第2週の日曜日が母の日となっていますが、実は5月5日も母の日なのです。
 ゴールデンウィークは今日で終わります。公立の中学校や高校に通っている生徒は日曜日まで連休が続きますが、部活動、特に運動部に入っている多くの生徒には休みがありません。この期間中は練習試合や合同練習が予定されているからです。私が中学生だった頃は毎週日曜日は休みでした。中体連や新人戦の直前を除いて祝日などにも練習したことはありませんでした。ところが今の中高生は土日に練習試合や合同練習などが実施されますので、原則として休みがありません。特にシード校などは週末に県内や県外遠征をしますので、週末の方が忙しくなります。そのために月曜日の部活を休みにしている学校があります。
 問題は部活の顧問の先生です。週末は部活動の指導で生徒の活動や引率に丸一日が使われます。月曜から仕事が始まり、授業の準備もしなければなりません。文化部でも大会の前などは1か月間休みなく練習する場合が多く、部活(特に運動部)の顧問の先生は休息を取る日がないのです。前回のブログでも述べましたが、これが過労死ラインをはるかに超えている現状です。
 主に若い先生が部活動の顧問になっていますが、若い先生ほど授業の技量を上げるためにしっかり勉強して頂きたいのです。しかしこれでは自分の授業の準備もおぼつかないことでしょう。また生徒も部活動に時間を取られ、授業中に居眠りをするなどの弊害が見られます。部活動と学習のバランスを取ることが大切です。期間限定であれば何事も我慢できますが、先が見えませんと身ともに疲労が溜まり、健康を害することになります。何事も中庸が大切です。

2017年05月05日