#47 命の動物園

 先月のことになりますが、NHKで大牟田市動物園の様子が放送されていました。『大牟田市 動物園は、福岡・熊本両県の境の町・大牟田市の ほぼ中央にある「延命公園」内にあります。動物園は翌昭和16年(1941年)10月に「延命動物園」という名前で開園しています。市民に72年間も愛され続けている動物園です。』(大牟田市動物園HPより抜粋) 

 当塾から歩いて5分ほどの距離にある動物園ですが、人間と同じ年を取った動物が多く暮らしています。NHK「にっぽん紀行」では亡くなったカンガルーを中心に年老いた動物の介護を特集していました。おそらく野生で暮らしていればそんなに長生きしていなかったと思われます。野生の動物は生活環境が厳しく、食事ができなかったり、動けなくなった段階で他の動物に食べられたり死を迎えることになります。動物園にいる動物はえさの心配は不要で、命の保証はされていますが人間と同じ老いに直面します。 

 この番組を見ながら動物園で暮らしている動物がはたして幸せなのか考えさせられました。同時に高齢者の介護の問題も改めて考えるきっかけとなりました。すべての人に見ていただきたい番組でした。なお大牟田市動物園を詳しく知りたい方は動物園のHPをご覧ください。

2016年06月05日