#71 ピーターラビット展

 昨日所用で福岡へ出かけたついでに県立美術館で開催されているピーターラビット展を観てきました。今年は作家のビアトリクス・ポター生誕150周年ということで、多くの原画が展示されていました。イギリスの湖水地方を舞台としたうさぎのピーターの物語ですが、ピーターの原画以外にも絵本シリーズや作者の肖像画などが展示されています。福岡の後、仙台、大阪、広島で開催予定となっています。
 福岡は確かに九州最大の都市ですが、文化面では残念ながら都会と言い難い面があります。音楽の面では古いコンサートホールの取り壊し等により、コンサート会場が少なくなり以前ほど便利ではなくなりました。また美術面では福岡市よりも北九州市や山口市の方が有名な絵画展が開催される傾向があり、博多の商人文化と芸術が相容れない面があるのは以前から感じていました。福岡は商業都市としてはかなり成熟していますが、文化面でも様々な展覧会を招致するなど文化的な成熟が望まれます。古代においては我が国と朝鮮半島や中国文化の接点を担った福岡です。今後の地域文化の育成と発展を望みます。(ピーターラビットの絵はブログタイトル「ひつじの独り言」をクリックすればご覧いただけます。)

2016年11月13日