#661 アジア大会に暗雲?
今日から秋のシルバーウィークが始まります。火曜日が「国民の休日」になっていますので、5連休というのは11年ぶりということです。この「国民の休日」ですが次のように定義されています。
国民の休日:国民の祝日に関する法律(祝日法)第3条第3項に定められた、前日と翌日の両方を「国民の祝日」に挟まれた平日の休日のことです。
この休日は不定期に発生しますので、次の国民の休日は2032年の9月に発生するとされています。できれば9月のこの時期に毎年4~5連休が欲しいところです。
さて名古屋でアジア大会が本日開会式を迎えます。競技によっては数日前から始まっていますが、あまりニュースでは取り上げられません。前回の広島大会ではマスコミが積極的にニュースなどで取り上げていましたので、日本中がそれなりに盛り上がっていましたが、今回はどうも盛り上がりに欠けているようです。それどころか、開催国の日本としてはあまりよくない評判が流れています。本日はその例をいくつか紹介します。
『アジア大会、開幕控え運営不備に各国から不満続出』
【AFP=時事】愛知県と名古屋市を中心に開催される第20回アジア競技大会は、選手の受け入れ態勢や歓迎式典での演出をめぐって、大会運営の不備に対するさらなる批判に直面している。
開幕を19日に控える中、アジア最大のスポーツの祭典は準備段階からいくつかの問題に見舞われている。その中には、五輪を上回る1万7000人以上の選手や役員に対する部屋不足がある。また一部のチームからは、ベッドの長さが足りないなど、宿泊施設の質についても批判が出ている。
費用削減のため選手村は造られておらず、愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会(AINAGOC)は代わりにホテル、コンテナ宿舎、クルーズ船に選手らを分散して宿泊させている。
パリ五輪の体操男子で銀メダルを獲得し、世界選手権で2度の優勝を誇る中国の張博恒(ジャン・ボーヘン)選手は、16日の来日後に自身とチームメイトの一部が、宿泊施設に入るまでに6時間も待たされたと語った。
張選手は、17日に公開されて中国のSNSで拡散された動画の中で「完全に疲労困憊(こんぱい)」と語った。同選手によると、名古屋港エリアで選手団4000人が宿泊するクルーズ船に向かう前に、登録や書類手続きで待ち時間が発生。さらに船に到着した際、激しい雨のために乗船できなかったという。
「午前7時に朝食をとった後、次に食事ができたのが午後7時近くになるとは思わなかった」「こうして1日が基本的に無駄になった」と語った張選手は、最終的に耐えられなくなり自分でホテルの部屋を予約することにしたと明かした。
新華社通信によると、シャトルバスのトラブルや公共交通機関のチケット不足を受け、名古屋の中国総領事館は地域の中国人住民に連絡を取り、バドミントンチームの送迎を依頼したという。
中国のSNSユーザーは、卓球のスターである孫穎莎(スン・インシャ)選手らが空港でストレッチや運動をしている姿を称賛した。
ハッシュタグ「アジア大会の不条理」は、中国の短文投稿サイト微博(ウェイボー)で9400万回以上閲覧されている。また、インド代表団も空港で同様の遅れに直面。インド選手団の団長でインド・オリンピック委員会(IOA)財務担当のサデブ・ヤダブ氏は、「入国審査時の選手登録に問題があった。他国の選手らも多く、長い列ができていた」とAFPに語った。
同氏は「こうしたことは起きるものであり、現在はすべて解決した」「これらはすべて初期トラブルに過ぎず、私たちは今、パフォーマンスに集中している」と付け加えた。
さらに韓国の聯合ニュースは、同国の一部選手が17日に空港で5時間以上待たされたと報じた。大韓体育会(KSOC)の担当者は「選手が何時間も待たされたという報告を含め、状況は把握しており、対応に最善を尽くしている」とAFPに述べた。
一方で大韓体育会は、選手が宿泊するクルーズ船が15日に名古屋港に入港した際のイベントで、1592年~1598年の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)を主導した豊臣秀吉に扮(ふん)した人物が登場したことを受け、組織委に抗議を申し立てたと発表した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/44e9e691510bd9240ebf3a99f192a959d8cf956f?page=1
『相次ぐ会場トラブルに懸念 対策追われるアジア大会』
愛知・名古屋アジア大会の複数の競技会場で、天井の断熱材やコンクリート片が落下するトラブルが立て続けに発生し、関係者の間で懸念が広がっている。けが人はいなかったものの、いずれも大会に向け改修や建て替えを終えたばかりで、名古屋市や業者は修復を急ぐとともに安全対策に追われている。
スカッシュ会場となる名古屋金城ふ頭アリーナ(名古屋市)で5月11日、長さ約3.6メートル、幅約50センチの断熱材が天井から作業用通路に落下しているのが見つかった。水分を含んで重くなっており、落下の原因は雨漏りとみられる。
アリーナは2008年に完成。改修して今年1月にリニューアルオープンしたばかりだった。市はアリーナを一時使用中止とし、天井に防護ネットを張るなどの対策を急ぐが、2億9700万円の追加費用がかかる。
老朽化による建て替えが3月末に完成したばかりの、メイン会場となるパロマ瑞穂スタジアム(同)でも5月30日、重さ約300グラムのコンクリート片が上層スタンド最前列から3階通路に落下しているのを警備員が見つけた。業者の施工不良が原因だった。
市などによると本来、隙間を空けなければいけないコンクリート部材を接触させたことで、はがれた。修理が必要な部分が他に10カ所あり、コンクリートを切るなどして対応に当たったという。整備事業を請け負う「瑞穂LOOP-PFI」によると、管理項目に隙間に関する項目がなく、気付けなかったという。担当者は「チェック体制が甘かった。できたばかりの施設で危険性があったことを申し訳なく思う」と謝罪した。
市所有の大会会場は約10施設。相次ぐトラブルを受け、6月に全施設を点検したところ、複数の不具合が見つかった。市総務局の担当者は「大会関係者に心配や迷惑をかけて申し訳ない。点検で見つかった不具合は修繕を行い、大会で安心してご利用いただけるようにする」と話した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD2017C0Q6A720C2000000/
『「計画性の欠如だ」日本の“ホスピタリティ”に各国関係者が不満 開幕前に混乱相次ぐ インド選手団は怒りの声「何も食べられなかった」【アジア大会】』
開幕を前にアスリートたちから不満が噴出するアクシデントが起きている。32年振りに日本で開催される愛知・名古屋アジア大会だ。19日の開会式に向け、各国のアスリートたちが続々と入国。競技開始に向けた準備を進めようとしている中で、一部で不満の声が上がっているのが、大会運営側のホスピタリティ面だ。
とりわけ問題視されているのは、選手たちの拠点となる宿泊施設の環境面だ。今大会は“異例”の選手村が活用されている。当初は大会後にマンションとなる想定の新築宿舎を建設予定だったものの、建築資材の高騰で断念。ホテルなどの既存の宿泊施設に9000人、大型クルーズ船に4000人、船とコンテナハウスに2000人を滞在させる分散型に落ち着いた。
しかし、通常とは異なる分散型によって現場が混乱。連携が取れていない運営担当者たちも情報を把握しきれておらず、各国選手団がレセプションや空港で長時間の立ち往生を余儀なくされる事態が起きているという。インドの日刊紙『India
Times』は「陸上競技選手団は午前10時に宿泊予定だったホテルに到着してから4時間以上も待ちぼうけにされる大変な騒動に遭った」と指摘。男子チーム側に朝食が容易されていなかったとする関係者の証言を伝えている。
「男子チーム全員がホテルで朝食をとれなかった。ただ、ホテルのスタッフからは、選手たちに朝食を提供するよう知らせを受けていなかったと言っていた。だから、多くの選手が練習初日の朝に、何も食べられなかった。数人は外に出て何とか食べ物を手に入れたが、これは役員の計画性の欠如だ」
また、「日本の組織効率の良さという評判は、選手たちが予期せぬ困難に直面したことで地に落ちつつある」と断じた同紙は、射撃の代表選手たちも名古屋空港からの移動手段を待つのに3時間以上も要したことを指摘。同競技でヘッドコーチを務めるサマレシュ・ジャング氏のコメントを伝えている。
「午後9時を過ぎてから空港に着いた我々は(移動用の)バスにも乗れず、食べ物もなかった。そして、いつしか空港は閉まっていた。ウェルカムセンターにも情報がなく、ただただ待つしかなかった。そして、チーム全員がホテルに着いたのは午前4時頃だった」
早くも疑問が投げられているアジア大会は、大きな問題もなく終わるのか。10月4日の閉幕までホスピタリティ面の課題は小さくない波紋を呼びそうだ。
https://cocokara-next.com/other-sports/others5/asian-games-japanese-hospitality/#google_vignette
上記の記事が事実ならば、これまで信頼されてきた「おもてなし日本」のイメージが壊れてしまいます。少なくとも各国の選手が競技に専念してもらえるような宿泊、食事等の「おもてなし」は批判されないように努めてもらいたいものです。そして今回のアジア大会が日本大会で開催されてよかったと思われるような良い印象を抱いてもらいたいと思います。明日以降各競技でどのような熱戦が見られるか楽しみです。ちなみに名古屋アジア大会のHPを紹介しますので、関心のある方はご覧ください。日本頑張れ!
https://www.aichi-nagoya2026.org/ja/