#87 私立高校入試の合格発表と次に向けて
前回のブログで高校入試について述べましたが、早くも今週末に地元の私立高校入学試験の発表が行われ、当塾の中学3年生3人が無事に合格しました。次はいよいよ県立高等学校の入学試験に向けて最後の頑張りが始まります。福岡都市圏と異なり、郡部の中学生の第1志望はあくまでも県立高校になります。これには様々な理由がありますが、県立高校や福岡都市圏の私立高校に比べて進学率が高くないこと、特色ある学校が少ないこと、さらに高い授業を出せない経済的な理由が挙げられます。もちろん地元の私立学校は奨学金の給付や授業料免除などの特典を謳ってはいますが、生徒がなかなか集まらない現状です。
合格した受験生が入学する割合を俗に「歩留率(ぶどまりりつ)」と言っています。例えば、歩留率30%ならば、合格者100人のうち30人が入学することになります。言い換えれば70人の合格者が別の学校へ入学したことになります。特に私立学校では、この歩留率を重視して合格者の人数を出します。現実には、よほどの難関校や人気校以外では、極端な点数(例:0点など)を取らない限りは、ほとんどの受験生が合格します。例えば400人が受験したとして、不合格になる受験生は1割(40人)もいないでしょう。学校によってはほぼ全員が合格というところもあるそうです。
生徒数の減少でどの私立学校も生徒の確保に必死になっています。郡部の私立学校は生徒を確保できなければ、学校の存続にかかわります。また最近では県立高校の推薦入試も行われ、今年は2月8日に実施されます。県立高校も生徒募集に必死になっており、地元では数少ない受験生を奪い合う争奪戦が繰り広げられます。高校の受験戦争も様変わりした昨今です。