#547 努力は必ず報われる?
パリオリンピックも本日が最終日となり、実施競技も残り少なくなってきました。今回の五輪で日本人選手の活躍が目覚ましく、本日午後の時点で金メダル18個、銀メダル12個、銅メダル13個の計43個となっています。このメダルの中には日本人が得意とするレスリングや体操だけでなく、若い世代が参加しているスケートボードやブレイキンも含まれます。また女子陸上やり投げの北口選手の金メダルは日本女子陸上フィールド競技初めての受賞となります。さらに男子飛び込みの玉井選手も日本選手初のメダル受賞となります。
このようにメダルを受賞した選手や入賞した選手は厳しい国内の競争を勝ち抜いてオリンピック代表となった選手です。東京五輪から三年間、想像を絶するような厳しい練習を日々実践し、今回の五輪で活躍し、その結果栄誉を勝ち得ました。また残念ながら予選や準々決勝などで敗退した選手も少なくありません。特にあと一歩で勝利を逃がした競技もあります。本日は「努力は必ず報われる」の至言について面白い記事を見つけましたので紹介します。
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『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。』
王貞治(元プロ野球選手)
これはプロ野球界最多である868本のホームランを打ち、「一本足打法」でおなじみの王貞治の言葉です。ホームラン王以外にも、ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞(現在のゴールデングラブ賞)、最多出塁数など現役時代に様々な面で活躍しました。また、引退後も第1回WBC日本代表監督、日本初の国民栄誉賞を受賞するなど、日本だけでなく世界にも名を遺す王貞治ですが、プロ入団後最初の3年は思うような結果を出せない状況が続きました。
結果が出ない原因は王貞治自身にありました。今は考えられないかもしれませんが、当時は練習への態度がよくなかったそうです。そこで、当時の監督が意識改革を試み、春季キャンプでは様々なフォームに挑戦しました。その中の一つが、有名な「一本足打法」です。シーズン途中からこのフォームを取り入れた王貞治は、日に日に打撃が開花し、それとともに激しい練習に励むようになりました。練習の激しさが伝わるエピソードとして、「練習の際に使用した部屋の畳がボロボロになり、自身の足から大量の血しぶきがあった」、「バットを振りすぎて、洗顔するときに腕が動かなかった」など、言葉からでもその厳しさが伝わってきます。
この名言には続きがあり、『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。努力しても報われなかった、それは努力をしていなかったからではなく、努力とは呼べない域だった』というものです。ぜひ、努力と呼べる領域まで邁進したいですね。
王貞治のその他の格言
□敵と戦う時間は短い。自分との戦いこそが明暗を分ける。
□最高のものを求める強い気持ちがないと、結果は出ないものなんだよ。
□勝つための最善の努力は、どんな時もやめてはいけない。逃げたらだめなのです。
□ときには嵐のような逆風が人を強くする。
□過去にとらわれず、現在をいかによくするか
https://www.toshin.com/proverb/story-m.php?id=45
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「努力は必ず報われる」と言いますが、努力が報われない場合に何が原因かを考える必要があります。これはスポーツだけでなく、勉強や仕事など様々な場面に適用することができます。今回のパリオリンピックの様々な競技を通して王選手(現ホークス会長)の言葉は至言です。いかに正しく努力し、結果を出すためにどれだけの努力が必要かをしみじみと感じさせられます。もし報われないと感じるときは、何かが足らないと思うべきでしょう。
四年後はロサンゼルスオリンピックです。所属するスポーツ協会の財政的な不足で、選手の中には自費で様々な海外遠征をおこなう選手もいます。次回の五輪で日本人選手がさらに活躍できるように応援したいと思います。