#189 南国バスガイドの汗と涙の奮闘記
八月に入り、蝉の鳴き声けたたましく、まだまだ35度以上の猛暑が続いています。今日甲子園で全国高等野球選手権大会が始まりました。今年は100回目の記念大会で、例年よりも多い56チームが全国から集い、すでに熱戦を繰り広げています。各県代表の選手たちが思いっきりグランドでプレーできるように熱中症に注意して頑張ってもらいたいと思います。
さて、テレビで毎日放送される番組ですが、地上波、BS波、スカパーなどのCS波を含め、ものすごい数のチャンネルが24時間中放送されています。中には電波の無駄使いのような私たちの生活に全然役に立たないような番組も多くあります。実際、どんちゃん騒ぎのような、どうでもよい番組がかなり目につきます。そのような中で地元の人々の生活に密着し、励ましてくれるような番組も確かに存在します。
一例として、毎週日曜日の朝に放送されている「新・窓を開けて九州」(RKB)は九州に住む人々の生活を等身大で見つめる良識ある番組の一つです。今日は宮崎交通に入社した新人バスガイドを特集していました。この番組の内容をRKBのHPから引用します。
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南国情緒にあふれ九州屈指のリゾート地として栄えていた宮崎県。昭和40年代には「フェニックスハネムーン」がブームとなり、年間37万組もの新婚カップルが宮崎を訪れていました。そんな宮崎の観光に欠かせなかったのが、車内を盛り上げる歌と豊富な知識で観光客をおもてなしする“バスガイド”。観光宮崎を支えてきた宮崎交通には、年に125名がバスガイドとして入社することもあったほど女性が憧れる仕事の代名詞でしたが、現在は在籍しているバスガイド全体でも11名、めっきり減少してしまいました。観光宮崎の復活のためにも人材確保が叫ばれています。
今年4月、宮崎交通に入社した新人バスガイドはわずか3名。志望動機は「大好きな宮崎の自然をPRしたい」「若いうちにやりたいことに全部挑戦したい」「アイドルみたいにキラキラしているバスガイドに憧れた」など、三者三様。そんな彼女たちが一人前としてデビューするには、3ヶ月に渡る厳しい修行を乗り越えなければなりません。礼儀作法や言葉遣いは勿論、難しい民謡の歌い方も熟練のバスガイド教官に叩き込まれ、膨大な量のガイド文章をひたすら暗記。果たして、全員が無事にデビューすることができるのか?奮闘の日々を追いました。(http://rkb.jp/madoake/)
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私が担任をしている時に何度か奈良・京都の修学旅行を引率しましたが、ガイドさんの説明する内容や話し方に生徒たちも耳を傾けます。修学旅行を担当するバスガイドさんは比較的若い方が多いのですが、車中内では見学地の説明から雑談まで絶えず生徒たちに気を配り、見学地ではクラスの先頭に立って交通整理や見学地内を案内してくれます。バスガイドさんはガイドをしている間は気を抜けません。また業務上、体調管理にも充分気をつけなければなりません。大変な仕事です。「新・窓を開けて九州」は九州・沖縄の各県に関係のある日常生活の何気ない一面を捉えています。日曜日の朝に視聴者を爽やかな気持ちにさせてくれる番組です。
また「新・窓を開けて九州」の後に放送される番組「世界一の九州が始まる」は九州を舞台にして活躍している中小企業や農家など日頃私たちが知らない人たちが毎回登場し、世界的な特許製品や、農産物などを紹介してくれます。九州にも多くの優良企業が存在し、地元の将来性を期待させてくれる番組です。今回ご紹介した番組以外にも視聴する価値のある番組がたくさんあります。ネット視聴がテレビ視聴を超えたと言われますが、テレビの役割はまだまだ大きいものがあります。