#264 日本水没!
10月もすで中旬となり、朝夕はすっかり秋らしくなってきました。今日は朝から秋日和の一日となっています。ところで昨日は台風19号の進路先で大きな被害が出ました。千葉県に大きな被害を与えた台風15号は千葉県を中心とした比較的狭い地域での被害で済みましたが、それでも停電等の大きな被害が出ました。今回の台風19号は超大型台風で、もし九州に来襲していましたら九州一円が暴風圏にすっぽり入ってしまうほどの大きさでした。
福岡県は強風圏に入っていませんでしたが、それでも福岡県の沖合に暴風警報が出されるほどで、いかに大きな台風であったかが分かります。昨晩はかなり強い風がここ大牟田でも深夜まで吹いていました。
さらに驚いたことに、この台風は日本各地で大雨を降らせたことです。特に箱根では2日間で1000mmを超える雨が降り注ぎ、これまでの全国の記録を大幅に塗り替えました。台風が進むにつれて静岡から関東方面へと被害が広がり、さらに東北地方まで大きな傷跡を残しました。特に多摩川、千曲川など大きな河川が氾濫し、多くの川で堤防決壊を起こし、多くの犠牲者が出ています。
この台風の影響で新幹線にも影響がでています。千曲川の堤防決壊により長野新幹線車両センターの新幹線が浸水しています。これらの車両は整備のために使用できず、場合によれば廃車となるかもしれません。新幹線を含め全国各地の決壊した堤防や壊れた道路を復旧するのにどれほどの費用がかかるのか想像できないほどです。
今度の大災害はひとつの教訓になるのではないかと思います。地震と異なり進行方向をある程度予測できる台風では、事前に入念な避難準備をしなければなりません。地球温暖化に伴い、今回の台風のように猛烈な勢力を伴う台風は今後も毎年発生し、日本各地を襲うことになるでしょう。貴重な人命や財産を失わないように私たち一人ひとりが何をしなければならないかを、今回の大災害が教えてくれます。自然の猛威の前には私たちは無力です。自然災害に対して安全な場所はこの国にはどこにもないのです。特に近年では毎年のように様々な大きな災害が各地で生じています。この国に住む宿命として、大地震、火山の噴火、台風、大雨等による大災害をいかに防ぐかを一人ひとりが考えなければならない時期にきているのではないでしょうか。
今回の災害で亡くなられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。そして1日も早い復旧を心より祈りたいと思います。