#259 ざんねんないきもの2

 今朝は朝から快晴の天気が続いていますが、ここ数日間は昼間に局地的な豪雨が降り続いていました。夕立とは異なる梅雨の末期の集中豪雨のような土砂降りの雨が10分ほど降り続いたかと思うと、急に日差しが指してきて天気が回復しますが、また数10分ほどで土砂降りの雨が降ってきます。そのような状態がここ大牟田でも2,3日続きました。先日のニュースでは横浜で数時間豪雨に見舞われ、幹線道路がまるで海のようになっていました。秋晴れとなるには、もう少し時間がかかりそうです。また今夜半には台風15号が関東に上陸する見込みですが、被害が大きくならないことを祈るばかりです。
 さて、ブログ#257で紹介しましたが、「続ざんねんないきもの事典」を購入して現在読んでいます。「へえ~」、とか、「えっ!?」というような内容ばかりが載っており、思わず笑ってしまいます。今日はその中からいくつか紹介しましょう。

〇クマノミはいちばん大きいオスがメスに変身する
 クマノミは、イソギンチャクに潜り込んで身を守っています。だいたい1株のイソギンチャクにひとつの群れが暮らしていますが、群れのなかにはメス1匹だけで、あとはすべてオスです。
 このメスはどこから来たのかというと、なんとオスが性転換したもの。群れの中で一番大きなオスがメスに変わり、残ったオスの中で一番大きなオスと夫婦になって卵を産むのです。
 イソギンチャクから離れられないクマノミは、卵を産んでいいのは一番大きなものの特権ということでしょうか。

 クマノミの面白い習性ですね。人間でいえば、一種の同性婚でしょうか?この点ではクマノミの方がずっと進歩しているのでしょう。次は私たちの身の回りにいるハトの話です。

〇ハトはあおむけにされると動けない
 公園や駅にいるハトは、つねにせわしく動き回っていますが、じつは体をあお向けにしてギュッとにぎると、置物のように固まって動けなくなります。
 これは死んだふりの一種と考えられます。敵につかまり身動きがとれなくなったら、いったんムダな抵抗をやめ、油断したすきに全力で逃げるという作戦のようです。
 この性質に目をつけたのが手品師。どこに置いてもじっとしているので、箱やらハンカチやら胸ポケットにしまわれることになりました。そして1000年も前から、ハトは手品師のよき相棒として、みんなを楽しませているのです。

 確かにテレビで手品を観ていますと、どこからとなくたくさんのハトが手品で登場します。ハトの性質を利用していますね。ところで以前手品を見ていたときに、ハトを使った手品があったのですが、ハトが手品師のポケットから飛び出さずにそのまま固定された状態で床に落ちたことがありました(笑)。ハトが緊張しすぎて固まってしまったのでしょうか。もうひとつ紹介しましょう。

〇ウマは全力で走ると死ぬ
 ウマは頭がよく、人になつきやすい性格をしています。人を乗せて走れる動物の中では最も速く、乗馬というスポーツもできたほど。昔はウマに乗って戦ったり、旅をしたりしていたので、いくらでも走れそうに思いますが、実際は頑張りすぎると、心臓発作で死んでしまいます。
 実際に、モンゴルのお祭りで行われている草原を30kmも走るレースでは、ゴール前に力尽きてしまうウマもあるそうです。人間もほかの動物も、限界が来る前に力を緩めてしまうものですが、ウマは全力を尽くし、身を滅ぼしてしまうのです。

 ウマは人間の言うことを聞いて一生懸命頑張りすぎるのでしょうか。でも競馬では距離が短いせいか、途中で死んだウマの話を聞いたことがありません。ところで一番長距離を走ることができるのは人間らしいです。このことは英検2級の問題に出題された内容ですが、チーターなどはとても足が速い代わりに短距離しか走れません。しかし人間は長距離に適した骨格をしており、他の動物に比べてそれほど足は速くありませんが、狩りをするときに、獲物を追い詰めて仕留めてしまうことを繰り返して、今日の繁栄の基礎を作ったと問題文に書いてありました。
 私たちが知っているようで、けっこう知らないことがたくさんあります。今まで当たり前と思っていたことが、様々な発見により新しい世界が広がっていきます。些細なトリビアですが、知ることで世界が広がっていき、楽しくなります。

2019年09月08日