#656 八月十五日

 厳しい残暑が続いていますが、あれほどうるさかったクマゼミの鳴き声が次第に減ってきて、その代わりに夕暮れにツクツクホウシやヒグラシの鳴き声が聞こえるようになってきました。自然の変化を肌に感じ、猛暑もようやく終わりに近づいた感がします。
 日中は暑さのせいで室内で過ごしていましたが、ここ数日間夕方になると涼しい風が吹いてきますので、運動がてら近くの延命公園まで毎日散歩することにしています。当塾から坂を登って5分ほどで大牟田市動物園に着きますが、そこからさらに150mほど登ったところに延命公園展望所(延命配水池)があります。このあたりは正式には片平山という名称がついていますが、標高50mほどの山というよりも丘陵地帯になっています。この場所をグーグルマップで見ますと旧配水池と一緒に工事中の現在の配水池を同時に見ることができます。(グーグルマップは数年前の空中写真を載せています。)
 延命公園展望所に登ると大牟田市の南部を一望できます。天気が良い日は有明海を見渡すことができ、対岸の西には長崎県の多良岳が、南には雲仙普賢岳を目にすることができます。雲仙の遥か先には天草を望むことができます。夕暮れ時には夕日を背景に有明海対岸の山々の美しいシルエットを眺めることができます。そして日没後に街の明かりが点く頃には諫早の街明かりが灯ります。また展望所から視線を北に移せばはるか遠い佐賀平野を一望でき、佐賀空港に離発着する飛行機の小さな機影を捉えることができます。また東南方向に視線を移せばグリーンランド遊園地の巨大な観覧車が見えます。その背後には標高500m小袋山がそびえています。この展望所から大牟田市や荒尾市を、佐賀平野や長崎の山々を一望でき、気分転換には最高の場所です。
 ところで、甲子園では熊本代表の荒尾高校が頑張っています。荒尾高校はグリーンランド遊園地の近くにあり、当塾とも少々縁があります。当塾から女子生徒が2名荒尾高校の看護科に進み、すでに看護師になっています。荒尾高校は明日ベスト8を目指して東日本大昌平と対戦しますが、熱戦を期待したいものです。
 今日八月一五日は終戦記念日です。今年で81回目を迎えます。三百万人以上の犠牲者を出したあの戦争とは何だったのか。もう一度検証する必要があります。それは現代の視点ではなく戦争を始めた当時の日本の立場や世界情勢を含めた歴史の流れを通して客観的に考える必要があります。そうしないと現在の混とんとした世界情勢の中、為政者が誤ってこの国を再び戦禍に導くこともありえます。現在ウクライナや中東の紛争だけでなく、東アジアも危うい情勢となっています。日本の周囲には核兵器を持っている国々が存在します。現代の世界は一国だけで平和を享受することは不可能です。偶発的な戦争を防ぐために様々な外交が必要となりますが、日本丸がどこへ進もうとしているか国民は充分考えなければなりません。この国と世界の平和を維持するために何が必要かを真剣に考える必要があります。現在の世界情勢がこのまま続けば、ここ数年が大きな節目となるでしょう。国の平和とは、国を守るとは何かを一人ひとりが考えるときが今です。

2026年08月15日