#560 醜い争い
昨日、台風崩れの低気圧が全国各地にかなりの大雨を降らせ、11月としては記録的な雨量となりました。この時期に発生する台風は通常日本列島の東側を通りますが、今回の台風は真夏の台風のような動きをして、進路直下の台湾でも大きな被害が出ているようです。今年の夏は例年になく異常な夏でした。10月下旬まで真夏日が続き、来週からようやく秋というより、晩秋になるそうです。一気に寒くなりますので、体調の管理が必要になります。
さて、前回に引き続いて今回も選挙の話題になります。先週の日曜日に行われた衆院選ですが、予想通りに与党の惨敗という結果になりました。特に自民党はかなりの議席を減らし、党内から責任追及の声が上がっています。今回の自民党の顛末を考えると、「評論家はトップに立てない」ということが明白になりました。もちろん石破総裁のことです。彼は党内野党として絶えず政権を批判してきました。それが党内よりも一般市民に人気があった理由でもあります。また、若いときには当時選挙で惨敗した首相や幹部に対して退陣を迫った経緯があります。今回同じことを自ら経験しながら、今のところ退陣する気配は全くありません。彼の過去の言動が今度は自分の身に降りかかっています。彼が今後どのように振舞うか慎重に見守る必要があります。まさに「巧言令色鮮(すくな)し仁」です。
さて、今週の火曜日(日本時間は水曜日)に次期アメリカ大統領を決める選挙が行われます。現在トランプ、ハリス両者の激しい戦いが続いています。アメリカ大統領と言えば世界に大きな影響を与える超大国です。アメリカ歴史上偉大な大統領を多く輩出した国です。ところが最近の大統領選挙を振り返りますと、あまりにも品のない情けない選挙活動が目に余ります。お互いを口汚く非難し、なじり合い、大統領候補の威厳とかけ離れたものになっています。このような者が大国アメリカのリーダーになり、世界をリードするとは本当に悲しいことです。どちらの候補者がなっても世界をより良い方向で導くのは不可能だと思います。世界はますます混迷を深めていくことでしょう。
日本の選挙と異なり、アメリカの選挙は各州に選挙人の数が振りあてられ、候補者は各州で半分以上の票を確保した人が選挙人を丸ごと獲得する形式となります。選挙人は各州で人数が異なり、激戦州にかなり多くの選挙人が存在します。詳細は以下のページでご確認ください。
NHK:https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/us-election/flow/
トランプ、ハリスの激しい選挙活動の結果、どのような結果が待ち受けているか誰にも分かりません。また無視できないのが、ロシアや中国など様々な国が大統領選挙の裏で怪しく蠢(うごめ)いています。自国の有利になるようにインターネットを通して選挙を妨害しています。このような状況下で、まさに今後の世界の動向を決める重要な選挙となります。アメリカ国民ならずとも注目したい選挙です。
追記:明日11月4日は「学習塾二コラ」の創立日です。2015年に当塾を始めましたので、明日で10年目に入ります。長いようで、あっという間の時間でした。もう少し当塾を続けようと思います。応援よろしくお願いします。