#134 実るほど頭を垂れる稲穂かな
今日で9月も終わります。あれほど暑い残暑が続いた今月でしたが、今日は爽やかな晴天の一日でした。季節はすっかり秋になり、水田の稲穂も頭を垂れるほど豊かな実がなっています。早くも稲刈りが始まっている田んぼもあります。7月の豪雨や9月の台風にも耐えて稲穂は実り豊かな姿を私たちに見せてくれています。
「実るほど首を垂れる稲穂かな」の意味は「稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだということ。」と辞書に載っていますが、今まさにこの格言が試される状況をこの国は迎えます。衆議院選挙のことです。安倍首相が先日衆議院解散を表明してから、各政党は「風雲急を告げる」状況に陥り、特に小池氏が希望の党を立ち上げて以来、民進党は解党の状況に陥っています。
昨今の政治は劇場型政治と言われていますが、今度の選挙ほど有権者を引き付けるものは最近なかったのではないかと思う次第です。内憂外患が渦巻いている日本国内外におきまして、今度の選挙は大変重要な選挙になるものと思います。国内の憲法問題や景気回復など様々な問題だけでなく、朝鮮半島の有事や中国、ロシアなどの動向を踏まえ、この国がどこへ向かおうとしているのか、またアメリカとの関係を基盤とする日本の将来の防衛と安全など様々な外交問題が山積しています。
特にアメリカのトランプ大統領は自国を北朝鮮から守るために、準備が整えば北朝鮮への攻撃を来年早々に始めるかもしれません。それを意識した安倍首相の衆議院早期解散だと述べた評論家もいます。事の真偽はさておき、私たち有権者にとりこの国の将来にとり、どの政権政治が今求められているのかを考えなければなりません。今までの実績を優先するべきか、また改革を必要とするか、私たちは賢い選択を迫られています。この国の将来を決めるのは私たち国民です。選挙の結果はそれが意にそわなくても受け入れなければなりません。本当にこの国のために尽くしてくれる政治家を選ぶ必要があります。明日から10月が始まりますがこの国の運命を決する大切な月になりそうです。